NTTドコモは、災害時などで携帯電話ネットワークが使えなくなった場合に、Bluetooth Low Energyを用いて、AndroidスマートフォンとiPhone間で情報伝達を可能にする技術を開発した。

開発技術を活用した災害時の安否情報登録サービスのイメージ

これまでも、同じOSのスマートフォン同士で、Bluetooth Low Energyなどによって、データ交換の手段として近距離通信が利用されてきたが、今回はAndroid OS、iOS間での異なるOSでも情報伝達ができるのが特徴。新技術の利用で、携帯電話ネットワークが使えない場合でも、自分の安否情報を近くのスマートフォンを経由して、携帯電話ネットワークがつながる場所のスマートフォンまで伝達し、災害用伝言板に登録することなどが可能となる。対応OSはiOS 7.1以上、Android 5.0以上となる。

同社では今後、同技術のソフトウェア開発キットを公開するとともに、新たな安否情報登録サービスについても実用化に向けて検討を進めていくという。

なお、この取り組みについては、14日から18日にかけて仙台で開催される第3回国連防災世界会議の関連事業「防災産業展in仙台」においてワークショップでの講演、およびデモンストレーションが予定されている。