牛丼・カレー系メニューは比較的かきこみやすいだけに、白米も多く摂取してしまいがちだ

「うまくて早くて安い」牛丼とカレー、そして季節に応じた定食メニューなどを提供している牛丼チェーン「松屋」。国内に広く展開しており、一人でも気軽に入れるため、重宝しているビジネスマンも多いことだろう。

看板メニューの「(プレミアム)牛めし」に代表されるように、「脂質×糖質」のコラボはとても魅力的で無性に丼飯をかきこみたくなるときがある。その一方でカロリーも高くなりがちなのだが、ふだん自分がオーダーするメニューのカロリーを気にしたことはあるだろうか。

一体、どれぐらいのカロリーを摂取しているのかを知るべく、今回は「松屋」の「丼・カレー」メニューの中からカロリーが高いもののトップ5を紹介しよう。

なお、各メニューのカロリーは松屋のホームページにある「各種メニュー」に記載されている情報を参考にしており、2015年3月の時点で同ページに記載されているものを対象とした(一部店舗のみ取り扱いメニュー含む)。また、「定食」や「牛めし野菜セット」などの定食・セットメニューは対象外とし、単品のみのランキングとした。


1位: 「プレミアム旨辛ネギたま牛めし(特盛)」(1,447kcal)

2位: 「旨辛ネギたま牛めし(特盛)」(1,445kcal)

3位: 「プレミアムキムチ牛めし(特盛)」(1,389kcal)

4位: 「キムチ牛めし(特盛)」(1,387kcal)

5位: 「プレミアムおろしポン酢牛めし(特盛)」(1,348kcal)

結果は牛肉と半熟玉子、ピリ辛ねぎの三位一体のハーモニーが楽しめる「旨辛ネギたま牛めし」の特盛が、プレミアム版と合わせてワンツーフィニッシュとなった。「プレミアム牛めし」シリーズは、通常の牛めしよりも2~3kcal高くなっている。ちなみに、カレーメニューで最もハイカロリーだったのは「オリジナルハンバーグカレー(大盛)」の1,272kcal、牛めしシリーズ以外の丼メニューで最もカロリーが高かったのは「キムカル丼(大盛)」の1,168kcalだった。

「日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要」によると、「プレミアム旨辛ネギたま牛めし(特盛)」は身体活動レベルが普通の6~7歳の女子の一日の推定エネルギー必要量(1,450kcal)とほぼ等しい。また、身体活動レベルが普通の30~49歳の男性の一日の推定エネルギー必要量(2,650kcal)や同条件の女性の一日の推定エネルギー必要量(2,000kcal)と比べてみても、1食で摂取するには相当なカロリーであることがわかる。

「五訂増補日本食品標準成分表」によると、ポテトチップスの可食部100gあたりのカロリーは554kcal。市販されているポテトチップスの一袋あたりの質量が70gと仮定すると、「プレミアム旨辛ネギたま牛めし(特盛)」を完食することは、ポテトチップスを3袋半以上も食べている計算になる。

おいしく、しかもリーズナブルな牛丼・カレー系メニューだけに、空腹時にはついつい「並盛」以上をオーダーしてしまう人も多いだろう。ただ、しっかりと食べた後は、「エレベーターやエスカレーターではなく階段を使う」「最寄り駅の1駅手前から歩いて帰宅する」など、少しでもカロリーを消費するための工夫をした方がよさそうだ。

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