米国の通信事業者のPacnetは3月10日(現地時間)、SDNのプラットホーム「Pacnet Enabled Network」に米InfineraのOpen Transport Switchソフトウェアを用いて、オプティカル・レイヤのネットワーク仮想化を実現したと発表した。

Open Transport Switchによるオプティカルレイヤ仮想化の概要

OTSは、Infineraの光ネットワークプラットフォーム「DTN-X」を用いて、Intelligent Transport Networkのマルチレイヤを抽出して仮想化する。また、あらゆるSDNコントローラやオーケストレーション・システムでトランスポートネットワークを簡単にプログラミングできるよう、APIを提供する。

通信会社による従来のアプローチの場合、業者がサポートするSDNコントローラやネットワーク管理ソフトウェアが必要となるため、長期のリリースとなる。OTSを用いれば、こうした課題が解決される。

Open Transport Switchの概要

一般に、新たなネットワーク・サービスを開発・導入する際は12~24カ月を要するが、PacnetとInfineraは、DevOpsモデルを使用することにより、PacnetはInfineraのOTSとPENプラットフォームを数カ月で統合したという。

今回、PacnetはPENにおいて、仮想化されたSDNの光ネットワークサービスを販売可能になった。以前、PENの契約は2~4週間のリードタイムが必要であるとともに、長期で行う必要があった。これに対し、OTSによるネットワークの仮想化を行ったことで、ユーザーがDNの光ネットワークサービスをWebサイトからセルフサービスで分単位で購入できるようになった。