首都圏の大手私鉄をはじめとする各鉄道事業者は11日、地震を想定した列車の一旦停止訓練を行う。一部会社を除き、東日本大震災の地震発生時刻である14時46分頃に実施される。

西武鉄道は列車の一旦停止および減速運転訓練と「2014年度 BCP(事業継続計画)発動訓練」を実施

訓練については東京都交通局、東京メトロ、京王電鉄、東急電鉄、小田急電鉄、箱根登山鉄道、京成電鉄、北総鉄道、関東鉄道、ゆりかもめ、多摩モノレール、横浜シーサイドライン、埼玉高速鉄道、江ノ島電鉄などが実施を発表。10日には京急電鉄と東武鉄道も地震を想定した防災訓練を行うと発表している。江ノ島電鉄は11日9時30分に全列車一旦停止訓練を実施。他の鉄道事業者はおおむね14時46分頃に実施予定としている。

西武鉄道は11日、列車の一旦停止および減速運転訓練と「2014年度 BCP(事業継続計画)発動訓練」(非公開)を行う。BCPは災害などで被害を受け、業務の中断を余儀なくされた場合も早急に復旧させるためのプロセスをまとめた計画で、今回の訓練もこの計画をもとに実施される。首都直下地震により西武線沿線で大規模な停電が発生したとの想定で、本社ビル内に災害対策本部を設置し、現場と連携して情報収集・指示命令などの訓練を行うとのこと。