東京都都市整備局は3月6日、広域交通ネットワーク計画の中間まとめを発表した。都はこれまで国や鉄道事業者等と連携し、平成12年の運輸政策審議会答申第18号に位置付けられた路線の実現に取り組んできている。

平成27年までに開業することが適当であるとされている路線は16路線あるが、すべてが開業あるいは事業中の状況にあるという。一方、それら以外の路線は事業主体や事業採算性等の課題があり、都内の全路線が未着手となっている。

運輸政策審議会答申第18号(平成12年)における路線 資料:東京都

今回、都は整備効果が高いことが見込まれるとして、東京8号線延伸、東京12号線延伸、多摩都市モノレール延伸(箱根ヶ崎方面)、多摩都市モノレール延伸(町田方面)、JR東日本羽田アクセス線の5路線について、整備効果などを示した。

東京8号線延伸(豊洲-住吉)の整備効果は、東西線の高い混雑率の緩和に大きく寄与するとともに、周辺の既存路線と結節することで、臨海部から東京区部東部を南北方向につなぐネットワークが強化され、利便性が大きく向上するという。

東京12号線延伸(光が丘~大泉学園町)は、区部周辺部に存在する鉄道利用が必ずしも便利でない地域内を結ぶことで、沿線の利便性の向上に資するという。

多摩都市モノレール延伸(箱根ヶ崎方面)と多摩都市モノレール延伸(町田方面)は、多摩地域で、鉄道利用が必ずしも便利でない地域内を結ぶことで、沿線の利便性の向上が図られるとともに、多摩地域の活力の向上をもたらすという。

JR東日本羽田アクセス線は、空港アクセス旅客の利用が多く見込まれることから、既存の空港アクセス路線に新たな路線が加わることで、羽田空港への安定的な輸送を確保することができるという。

今後、次期答申の全体像や具体的な路線に関する議論など、交通政策審議会における検討状況を見ながら、平成27年度に都の考え方を取りまとめ、国に提出する予定となっている。

運輸政策審議会答申第18号における路線(平成12年) 広域路線図 資料:東京都