Cypress Semiconductorは3月3日、スマートフォンや電子書籍リーダー、低価格タブレット向けに開発されたTrueTouch静電容量タッチスクリーンコントローラーファミリ「CYTT21X/31X」を発表した。

同ファミリは、MIPS/mWにおいて効率性が高い32ビットARM Cortex-Mプロセッサをベースとし、最高35Vpp(Vpeak-to-peak)の充電器ノイズ耐性を実現している。

CYTT21XおよびCYTT31Xはそれぞれ、I2Cインタフェースに対応する最高48個のIOと、I2CおよびSPIインタフェースに対応する最高44個のIOが搭載されている。

CYTT31Xは先端が2.5mmと細かい受動スタイラスからの入力をサポートし、日本語や中国語、韓国語などの言語による筆跡に対応する。

CYTT21Xは、意図しないタッチによって誤って通話が切れることを防ぐ顔認識機能を備え、タッチスクリーンセンサで25mm離れた顔を検出できるようになるため、赤外線近接センサが不要となり、BOMコストを削減できる。

また、同ファミリは、同社のシングルレイヤ独立マルチタッチ「SLIM」センサ構造を活用し超薄型スマートフォンおよびタブレットフォームファクタを実現する。さまざまな大きさの指と多種多様な素材でできた厚さ5mmまでの手袋に対し、最高クラスの精度と直線性を提供する。また、手袋、スタイラス、指のトラッキングを自動的に切り換えが可能となっている。

同ファミリは現在サンプル品を出荷中で、2015年第2四半期に量産を開始する予定。モバイルで使いやすい44ピン、48ピン、および56ピンQFNパッケージで提供されている。

TrueTouch静電容量タッチスクリーンコントローラーファミリ「CYTT21X/31X」のパッケージと適用デバイスのイメージ