カゴメはこのほど、三井物産と共同で、西アフリカのセネガルにおけるトマト栽培・加工事業準備調査に当たり、JICAの「協力準備調査(BOPビジネス連携促進)」(2014年度第1回)に応募し、採択されたと発表した。

西アフリカ地図

「協力準備調査(BOPビジネス連携促進)」は、開発途上国でのBOPビジネスを計画している法人からの提案に基づき、採択された提案に対して、ビジネスモデルの開発、事業計画の策定、並びにJICA事業との連携可能性の検討に必要な調査費用のうち、1件当たり5,000万円を上限(調査期間:最大3年間)として、JICAが支援するもの。

カゴメによると、セネガルを含む西アフリカ諸国では、トマトペーストが基礎調味料として食文化に深く根付いている。しかし、栽培技術が未熟なため、品質・価格の両面で市場競争力のあるトマト加工品を製造することは難しく、トマトペーストのほぼ全てを中国などからの輸入品に依存しているという。

セネガルにおけるトマト栽培の様子

同社は、これまで培ったトマト事業に関する知見・技術・ノウハウを活用することで、セネガルでの農業生産性を上げ、市場競争力のあるトマト加工品を作ることができると説明。また、同国でのトマト加工事業を発展させることは、農家の収入を増加・安定させ、食料自給率の向上と貧困削減に寄与できるとしている。