IDTは、NVIDIA、Orange Silicon Valleyと共同で、リアルタイム分析およびサービス向けにワイヤレスネットワーク境界部のスーパーコンピューティングプラットフォームを開発したと発表した。

同プラットフォームは、低電力の「NVIDIA Tegra K1」モバイルプロセッサのクラスタをIDTのRapidIOインターコネクトおよびタイミング技術で接続することで、リアルタイムデータを配信する。4G~5G基地局の帯域データをリアルタイムに分析可能で、これによりネットワーク事業者は自社の通信システムを流れる膨大なデータを収益化できる。

IU RapidIOサーバーブレード1台当たり12TFlopsまで対応でき、Prodrive Technologiesのサーバと、Concurrent Technologiesのコンピューティングカードをベースとしている。1枚のコンピューティングカードにはNVIDIAのモバイルプロセッサが4台入っている。これらのプロセッサは完全にプログラム可能な192個のCUDAコアを持ち、高度なグラフィックスと演算処理性能を実現する。システム内の各カードは、各GPUへの20Gbpsのインターコネクトによってコンピューティングコアと組み合わされ、IDTのタイミングソリューションを用いた各ノードに140Gbps以上のビルトインスイッチング機能を備える。

高性能コンピューティング、IoT設備、4G以上のトラフィックを扱うワイヤレスアクセス・ネットワーク向けに設計されており、ディープラーニングとパターン認識による最新のコンピューティング能力を実現。ネットワークの境界部に沿って、地理的に分散した複数の基地局にハードウェアを設置し、コンピューティング能力を分散させて、ソーシャルメディアのコンテンツなど各地点で生成されたデータを瞬時に分析することにより、ビッグデータの問題を解決する。

IDTのRapidIOインターコネクト