4月4日に大阪・オリックス劇場にて開催される「第50回上方漫才大賞」のノミネート発表会が3日、大阪市内で行われ、各賞の候補者が発表された。

「第50回上方漫才大賞」の奨励賞にノミネートされた(左から)オジンオズボーン、学天即、かまいたち、銀シャリ、藤崎マーケット

上方漫才界で最も長い歴史をもつ同大会は、50回目を迎える今年から選考方法をリニューアル。新人賞と奨励賞のノミネート選考に初の試みとなるインターネット投票が行われ、視聴者の評価が反映されたほか、昨年までは事前の審査で1組が選ばれていた奨励賞は、ノミネート5組が大会当日のステージで争う賞レース方式となる。さらに、賞金は大賞が100万円から200万円に、奨励賞が60万円から150万円に、新人賞が50万円から100万円にとアップされている。

会見には、新人賞、奨励賞の各賞を本番で競い合う候補者が出席し、意気込みを語った。新人賞のノミネートは、アキナ、尼神インター、コマンダンテ、シンクロック、ブランケット、吉田たち、和牛の7組。昨年、「キングオブコント」「THE MANZAI」と2つの賞レースの決勝に進出し、先月27日の「NHK上方漫才コンテスト」で優勝を果たしたアキナの山名は「昨年から勢いが止まらない、今年に入っても絶好調のアキナ改め“うなぎのぼり”です(笑)」と挨拶し、快進撃をアピール。従来の倍額となった賞金の使い途を聞かれた尼神インターの渚は「競馬を覚えて、賞金を賭けてまた倍にしたい」と目論んでいた。

新人賞にノミネートされた(左から)アキナ、尼神インター、コマンダンテ、シンクロック、ブランケット、吉田たち、和牛

奨励賞にノミネートされたのは、オジンオズボーン、学天即、かまいたち、銀シャリ、藤崎マーケット。かまいたちの濱家が「関西のお笑い界を支える、一番入れ替わりの激しい群雄割拠の世代」と語る気鋭の5組が選ばれた。昨年、同大会で新人賞を獲得している学天即の奥田は「新人賞、奨励賞と連チャンで獲った人はなかなかいないので、今年もがんばります!」と2年連続受賞の快挙に意欲を見せた。さらに、各ノミネート者が順にそれぞれの意気込みを話したが、その最後に控えていた藤崎マーケットのトキが発言しようとしたとき、司会者から「それでは、続いて写真撮影に…」とコメント終了を告げる声がかかり、危うくトキだけがコメントを飛ばされかける事態に。このハプニングに「ワシがおるやないかい! そんな上方伝統のボケいらんねん!」と大暴れして笑いを誘ったトキは、「こういう扱いをされるわけですよ!『藤崎マーケットは死んだ』だの!『ラッスンゴレライをどう思いますか?』って…知らんわ!」と自虐ネタを繰り出し、「これは獲るしかないよ! 奨励賞、獲りましょう!」とV奪取に気勢を上げていた。

また、大賞にはテンダラー、NON STYLE、ザ・ぼんちの3組がノミネート。受賞コンビは大会当日に発表される。なお、大会の模様は4月4日(土)15時より関西テレビ、ラジオ大阪で同時生放送される。