多摩動物公園では、レッサーパンダの子供たち3頭が順調に成長している。

台の上でくっついて寝ているレッサーパンダの子供たち

子パンダたちの"ひとりだち"の準備が着々と進行中

レッサーパンダの子供たちは、2014年6月22日と7月5日に同園で生まれたオス3頭。生後半年を過ぎ、体もおとなの3分の2ほどに成長、主食のタケやリンゴなども問題なく食べるようになった。

そこで、ふたたび母親たち(アズキとララ)の繁殖をうながすため、2015年1月末に親から完全に離し、子供たちだけの生活をスタート。アズキの子供の「ヤンヤン」と「フーフー」は兄弟でいられるからか、母親から離しても鳴くこともなく、落ち着いている様子だった。一方、ララの子供の「ライライ」は、1頭になると甲高い声で鳴き続け、とても不安になっている様子だったという。

3頭で、仲良く元気に遊んでいる

同園では、いずれこの3頭を同居させて公開したいと考えていたが、ライライは一人っ子のためか、まわりに合わせるといった行動が取れないところがある。飼育担当者によれば、急に一緒にすると、ヤンヤンとフーフー兄弟がライライをいじめてしまう可能性あるため、同居は少しずつ進めて行くつもりだったという。

まずは顔合わせのために、3頭を隣り合った2部屋に入れたところ、ライライが鳴くのをやめて落ちついた様子だったので、予定よりもかなり早く、母親から離した3日後に放飼場で3頭を一緒にした。

同居開始からすでに3週間ほど経ったが、追いかけっこやレスリングなど、3頭で元気に転げまわって遊んでいる。放飼場だけでなく寝室でも一緒に過ごしており、台の上でくっついて寝ている姿がよく見られる。飼育担当者は、「"ひとりだち"はもう少し先になりそうですが、どうぞ3頭の成長をあたたかく見守ってください」とコメントしている。

同園の所在地は、東京都日野市程久保7-1-1。