ヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸は3月3日、4月1日より「小さな荷物」の宅配に最適な対面配達サービス「宅急便コンパクト」、投函サービス「ネコポス」を発売すると発表した。

同社によると、近年、ネット通販やフリマサイトなどの拡大が進んだことで通販事業者などの法人顧客から、「小さな荷物」をよりリーズナブルに運んでほしいというニーズが高まるとともに、商品の自宅ポストへの投函を望む消費者も増えているとして、新サービスを開発したという。

「宅急便コンパクト」は、「小さな荷物」を専用BOXで送ることが可能な宅急便で、法人・個人を問わず利用できる。1994年以来、60サイズから160サイズまでの6サイズで展開されてきた宅配便のサイズが拡充され、60サイズよりも小さな荷物が送れるようになった。

「専用BOX」と「専用薄型BOX」の2種類の専用BOX(各65円)を利用する必要があり、専用BOXに入るものなら重量の制限はない。運賃は地域別となっており、同一地域内は594円(税込み)。料金は、宅急便コンパクト運賃と専用BOX代金を合わせたものになる。

法人・各種団体、個人事業主は数量などによって決まり、個人客には、「クロネコメンバー割」「デジタル割」「持込割」という3つの割引サービスが用意される。

「宅急便コンパクト」の専用BOXのサイズ

一方、「ネコポス」は、翌日配達のスピード輸送と配達時のタイムリーな情報提供で受け取りの利便性を高めた「小さな荷物」のポスト投函サービス。同社と契約したうえで、利用可能。

配達と同時に、今までの投函サービスにはない「投函完了メール」を送り主が登録したメールアドレスに配信する。料金は全国一律で上限は378円(税込み)だが、発送する数量などをもとに顧客ごとに決まる。例えば、月間約100個を発送する場合、200円台半ばで利用できるという。

取り扱いサイズは、ポスト投函サービスを前提とするため、「角形A4サイズ(31.2cm×22.8cm)以内、厚さ2.5cm以内、重さ1kg以内」となっている。荷物がポストに入らない場合は、配達せず持ち戻る。

「ネコポス」の特徴