本田技研工業(ホンダ)は3日、ジュネーブモーターショーにて欧州向け新型「シビック TYPE R」を発表した。「歴代最高のシビック TYPE R」をめざし、レーシングカーのような高い走行性能を発揮するモデルとして開発されたという。

ジュネーブモーターショーで披露される欧州向け新型「シビック TYPE R」

新型「シビック TYPE R」のエクステリアは、欧州向け「シビック」(5ドア)をベースに、スポーツモデルらしい魅力と性能を兼ね備えたデザインをめざした。ダウンフォースを高めながらドラッグ(空気抵抗)を減らすエアロダイナミクス性能を徹底して追求し、日本国内や欧州のさまざまなコースでのテスト走行を通じて開発が進められた。

パワートレインに新開発の直列4気筒エンジン「2.0L VTEC TURBOエンジン」を初採用。ホンダ独創のVTECに直噴技術とターボチャージャーを組み合わせ、最高出力310馬力、最大トルク400N・mという歴代「TYPE R」モデル最高の性能を発揮する。6速マニュアルトランスミッションとの組み合わせにより、FFハッチバックモデルでトップレベルの走行性能も実現。0-100km/h加速5.7秒、最高速度は時速270kmとされた(数値はいずれもホンダ測定値)。

その他、19インチの大径アルミホイール&タイヤ、ブレンボ社製ブレーキキャリパー&350mm径ブレーキディスクローターなど、高い動力性能を生み出すさまざまな機能も採用。欧州向け新型「シビック TYPE R」は2015年夏、欧州各国で販売開始される予定だ。

ジュネーブモーターショーはプレスデーが3月4日まで、一般公開日は3月5~15日とされている。ホンダは欧州向け新型「シビック TYPE R」のほか、欧州初出展となる新型「NSX」、新型燃料電池自動車のコンセプトモデル「Honda FCV CONCEPT」、F1世界選手権に参戦するマクラーレン・ホンダ新型マシン「MP4-30」の出展も予定している。

新型「シビック TYPE R」

新型「NSX」も欧州初出展