ニコンは3月2日、コンパクトデジタルカメラの新製品として、光学83倍NIKKORレンズを搭載した「COOLPIX P900」を発表した。発売は3月19日。価格はオープンで、推定市場価格は税込75,000円前後だ。

「COOLPIX P900」

光学83倍ズームレンズを搭載するコンパクトデジタルカメラ。広角24mmから超望遠2,000mm相当(35mm判換算時)までの焦点距離をカバーするNIKKORレンズを採用している。さらに、ダイナミックファインズームを利用することで最大166倍のズーム撮影が行える。望遠だけでなく、レンズ前から約1cmのマクロ撮影にも対応している。

撮影に適した設定を一括で行う「月モード」と「野鳥モード」を搭載。広角側で被写体を捉えてOKボタンを押すと、月モードの時は2,000mm、野鳥モードの時は800mmまで一気にズーミングする機能だ。そのほか、鏡筒には超望遠時に見失った被写体をズームバックすることで再び捕捉できるクイックバックズームボタンと、サイドズームレバーを装備。サイドズームレバーを使用することで手ブレを軽減できる。

新開発のデュアル検知光学VRにより、5段分の手ブレ補正効果を得られ、乗り物での撮影や歩きながらの撮影で発生する大きなブレも効果的に補正可能だ。アイセンサー付きの92万画素電子ビューファインダー(EVF)内やモニターの画像のブレも低減できる。

新フォーカス機構を搭載したことで、撮影タイムラグは最広角側で約0.12秒、最望遠側で約0.75秒を実現した。

主な仕様は、撮像素子が有効画素数約1,605万画素の1/2.3型裏面照射型原色CMOSセンサーで、レンズが焦点距離約24~2,000mm相当(35mm判換算時)の光学83倍ズーム、開放F値がF2.8(広角端)~F6.5(望遠端)、レンズ構成が12群16枚(EDレンズ5枚、スーパーEDレンズ1枚)、画像処理エンジンが「EXPEED C2」、対応感度がISO100~ISO1600(Hi1時は最大12800)。背面モニターは約92万ドット・3型の液晶でバリアングル方式となっている。

記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカードを利用可能。記録形式は静止画がJPG、動画がMOV(H.264 / MPEG-4 AVC)、動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット(フルHD) / 59.94p。電源は充電池「EN-EL23」を使用する。IEEE802.11b/g/n対応の無線LAN機能とGPSも搭載。CIPA準拠の撮影可能枚数は静止画が約360枚、動画撮影時間が約1時間20分。本体サイズは約W139.5×D137.4×H103.2mm、重量は約899g(電池およびSDメモリーカード含む)。