明治と森永乳業はこのほど、2015年4月1日出荷分より、家庭用のバターとチーズの一部商品を値上げすると発表した。両社は、2014年8月に家庭用バターとチーズを値上げしたばかり。

明治が値上げするのは計8品目で、バター2品目を2.6~3.1%、チーズ6品目を6.8~8.2%値上げする。例えば、「明治北海道バター」は現行の393円(税別、以下同)が405円に、「明治北海道十勝カマンベールチーズ」は440円が475円に、「明治北海道十勝とろけるチーズ 使い切り5パック」は295円が315円になる。

明治 値上げ対象商品

森永が値上げするのは計3品目で、バター1品目を3.8%、チーズ2品目を2.6~6.5%値上げする。例えば、「森永北海道バター」は現行の390円が405円に、「クラフト フレッシュモッツァレラ」は380円が390円に、「クラフト 100%パルメザンチーズ」(40g)は240円が255円になる。

森永乳業 値上げ対象商品

両社によると、国内の酪農経営は飼料価格の高騰などにより厳しい状況にあり、酪農生産者戸数や生乳生産量も減少傾向が続いている。こうした中、原料となる各用途向け生乳取引価格を2015年4月度から引き上げることで生産者団体と合意。また、包装資材などの原材料コストや物流費の上昇も続いているという。

両社は、これらのコスト吸収に努めてきたものの、現状の価格設定による販売の継続が困難になったことなどから、今回の値上げを決定したとしている。