Samsung Electronicsは3月1日(スペイン時間)、Galaxyシリーズの新フラッグシップモデルとなる「Galaxy S6 edge」と「Galaxy S6」を発表した。スペインのバルセロナで開催した発表会では「Samsungの歴史で最も美しく、世界で最も先進的なスマートフォン」とアピールしていた。メタルフレームとガラス素材を組み合わせた新デザインは高級感があり、かつ操作性やホールド感に優れる。14nmプロセス製造のオクタコア・プロセッサを搭載し、その優れた性能を活かしてカメラ機能を強化した。4月10日に20カ国で発売になる。

Galaxy S6 edgeはディスプレイの左右が湾曲したエッジスクリーンになっており、Galaxy S6は従来と同じフラットスクリーンだ。それ以外の基本スペックはほぼ同じ。ディスプレイのカバーガラスにGorilla Glass 4を採用。背面もガラスで覆われており、見る角度を変えると光の反射の影響で本体カラーの色合いが様々に変化する。

デュアルエッジスクリーンを採用した「Galaxy S6 edge」、なめらかにカーブしたメタルフレームとガラスの組み合わせが美しい(画像をクリックすると拡大します)

本体サイズはGalaxy S6 edgeが142.1×70.1×7.0ミリ(132グラム)、Galaxy S6が143.4×70.5×6.8ミリ(138グラム)。スリムで軽量であり、内蔵バッテリーはGalaxy S6 edgeが2,600mAh、Galaxy S6が2,550mAhだ。使い方によっては1日もたない容量だが、Galaxy S5の1.5倍に相当する高速充電をサポートしている。Samsungによると10分の充電で約4時間の使用が可能であり、わずかな時間でバッテリー残量低下を解消できる。またWPC(Qi)とPMAの両方をサポートするワイアレス充電機能を備える。

「Galaxy S6」(画像をクリックすると拡大します)

オクタコア・プロセッサは2.1GHz×4と1.5GHz×4。14nmプロセスに微細化したことで、20nmプロセス製造のプロセッサよりパフォーマンスが20%、電力効率が35%向上した。メモリーはLPDDR4、ストレージにUFS 2.0フラッシュメモリを採用している。

カメラは背面が16メガピクセル、前面が5メガピクセル。どちらにも明るいF1.9レンズが用いられている。リアルタイムHDR、スマートOIS(背面カメラ)を備え、新しい「Quick Launch」機能によってどのようなスクリーンからでもホームボタンをダブルクリックすると0.7秒で撮影できる状態になる。

  • ディスプレイ: 5.1インチQuad HD(2,560x1,440、577ppi)、Super AMOLED
  • プロセッサ: オクタコア(2.1GHz×4、1.5GHz×4)
  • ストレージ: 32/64/128GB
  • カメラ: 16MP(背面)、5MP(前面)
  • ワイアレス: Wi-Fi(802.11 a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.1、NFC
  • センサー: 加速度、環境光、近接、ジャイロ、コンパス、気圧、指紋、ホール、HRM
  • カラー: ホワイトパール、ブラックサファイア、ゴールドプラチナム、ブルートパーズ(S6のみ)、グリーンエメラルド(S6 edgeのみ)
  • OS: Android 5.0 Lollipop

エンドツーエンドのモバイルセキュリティソリューション「Samsung KNOX」に対応しており、Samsungがこの夏に米国と韓国で開始するモバイルペイメントサービス「Samsung Pay」をサポートする。