ルンドベック・ジャパンは26日、「職場でのうつ病の影響調査」の結果を発表した。調査期間は2014年2月、対象は日本を含む世界16カ国、約1万6,000人。

「うつ病」による休職日数は79日

1,000人に対し、「医師または医療従事者により、うつ病と診断されたことはあるか」と質問したところ、「ある」という回答が最も多かった国は「イギリス」(27%)、次いで「オーストラリア」「南アフリカ」「トルコ」となった。最も少ない国は「中国」(6%)、「日本」は10%であった。

「医師または医療従事者により、うつ病と診断されたことはあるか」

うつ病と診断された成人100人に対し、「うつ病で仕事を休んだことがあるか」と尋ねたところ、73%が「ある」と回答。「仕事を休んだ日数」の平均は79日であった。

うつ病になるとどのような行動が起きるか

うつ病と診断され、仕事を継続した成人56人に対し、「前回うつ病になっていたとき、仕事中に通常よりも頻繁に起こした行動」を質問。「単純な仕事を完了するのにいつもより時間がかかる」(43%)、「いつもよりミスが多くなる」(37%)、「同僚を避ける」(36%)などが寄せられた。

「前回うつ病になっていたときに経験した症状」では、「気分の落ち込み、悲しい気持ち(もの悲しさ)」(88%)、「睡眠障害、不眠症」(75%)、「日々の活動に対する関心の喪失」(73%)、「集中力低下」(52%)が上位になった。

「前回うつ病になっていたときに経験した症状」

「従業員がうつ病になっていると知ったときの対応」について、「自分が何か役に立てることはないかと尋ねた」という回答が最も多かったのは「メキシコ」(67%)。次いで「オーストラリア」(57%)、「南アフリカ」(56%)となった。一方「日本」で同様の回答をした人は16%にとどまった。

うつ病の同僚への対応について、「日本」では「何もしない」が40%と16カ国中最多。2位の「アメリカ」「カナダ」(共に20%)の2倍であった。

「従業員がうつ病になっていると知ったときの対応」