National Instruments(NI)は2月25日、変電所・送電網・配電網のモニタリングアプリケーションに特化した「NI Grid Automation System」を発表した。

同製品は、発電所、送電網、配電網のモニタリングシステムの構築に最適なプラットフォームである。標準機能として、ANSI規格C37.118.1a-2014に準拠したフェーザ(電圧/位相)測定機能を備えているため、PMU(Phasor Measurement Unit)としてGPSの時刻情報を用いた分散同期計測が行える。さらに、絶えず変化するニーズに合わせて、計測機能をカスタマイズすることができる。

また、システムはCompactRIOをベースに構築されているため、ソフトウェアの変更は、システム開発ソフトウェア「LabVIEW」を使ってコードを自由に書き換えることで実現でき、ハードウェアの拡張も、計測モジュールを追加・変更することで実現できる。そのため、発電所、送電網、配電網のモニタリングにおいて、システムの維持管理やアップグレードに関するリスクが最小となり、投資効果が最大化できるという。

変電所・送電網・配電網のモニタリングアプリケーションに特化した「NI Grid Automation System」