米Pebble Technologyは24日、クラウドファウンディングサイトのKickstarterで、同社の最新スマートウォッチ「Pebble Time」を発表し、資金調達を開始した。調達開始から支援者が殺到し、執筆時(日本時間25日12時30分)で3万4000人以上となっている。目標額も50万ドルに対し、調達額はすでに720万ドルと14倍以上が集まっている。

Pebble Time

Pebble Timeはカラーのe-paperディスプレイ技術を用いたスマートウォッチで、この分野の課題とされるバッテリ持続時間は1回の充電で最長7日間、つまり1週間としている。インターフェイスも一新し、マイク搭載により音声コマンドも可能となった。 カラーe-Paper画面について同社は、通知や画面が読みやすい上、LCDやOLEDと比較して省電力である点を優位性にあげている。音声による入力も特徴で、通知に音声で答えたり、音声によるメモを作成できる。音声応対は当初、AndroidではSMS、Hangouts、Gmail、Facebook Messenger、Whatsappなど主要なアプリで利用できるが、iOSはGmailの通知のみに対応しているという。今後対応アプリを拡充すべく作業をしているとのことだ。

カラーe-Paper画面

インターフェイスでは新たな"タイムライン"インターフェイスを導入、利便性を改善すべくアプリによるアプローチから、過去、現在、未来の時間ベースのアプローチに軸を変えた。これまで別々のアプリに格納されていた通知、ニュース、リマインダ、イベントなどは時間ベースで整理され、タイムラインがカレンダー、アラーム、アプリなどとやりとりすることで、1クリックで次を表示したり、逆方向へのスクロールにより過去のメールを見るなどのことができるという。タイムラインでは迅速なアクセスのために、必要に応じて動的にアプリを読み込んだりキャッシュする機能も加わり、多くのアプリにストレスなくアクセスできるようにした。タイムラインにアプリを追加するための”ピン”機能もあり、重要なイベント、天気情報や交通情報などを見逃さないよう設定できるとしている。

外観も洗練され、従来の製品と比較して20%薄くなり、腕にフィットするように緩やかなカーブを持つ。レンズは傷防止加工が施されたGorilla Glassを搭載し、ステンレススチールのベゼルで囲んだ。防水加工もされている。色は黒、白、赤の3色展開で、同色のシリコン素材のベルトが付く。自分の好きなベルトにかえるためのピンも付属する。

Pebbleのベルト

Kickstarterでは、小売価格199ドルを159ドルで得られる枠1万人分が完売、179ドル枠は3万人に対し残り1万人を切っている。2セットを338ドルで得られる枠、5セットを845ドルで得られる枠、さらにはディストリビューター向けの3色を各10セットの5000ドル枠、など用意したすべての枠に入札されている。プロジェクトは3月28日まで、製品の出荷は2015年5月の予定だ。

Pebbleは3年前にKickstarterで生まれた経緯を持ち、初代のスマートウォッチには1030万ドルを調達、いまだにクラウドファウンディングの成功例として語られている。その後、小売店などでも発売されるようになったが、そんな同社が第3世代となる最新のスマートウオッチを再びKickstarterで展開するのは興味深い。

スマートウォッチ分野では、Appleの「Apple Watch」の登場が迫っており、これにより市場が大きく変化することが予想されている。Pebbleはプロジェクトのページで、「あなた方の圧倒的なサポートとフィードバックが現在のPebbleを形作った。われわれは、自分たちのウェアラブルへのビジョンをサポートするチャンスを提供し、最新製品に独占的にアクセスできるようにするため、Kickstarterに戻って来た」と記し、最初からの支持者を重視する姿勢を見せている。