ジェーシービー(以下JCB)は20日、全国の一般消費者を対象に、クレジットカードの保有および利用の実態について調査した「クレジットカードに関する総合調査」の2014年度の結果を発表した。それによると、世帯当たりの月平均クレジットカード利用額は昨年比4000円増の5.9万円となったことがわかった。

同調査は、2014年9月にインターネット上で行われ、全国の20代から60代の男女(学生を含む)3500人から有効回答を得た。

クレジットカード保有者1人あたりの保有枚数は、3枚が23.1%、2枚が22.0%、1枚が21.1%で、「3枚持ち」が最も多い結果となった。1番多く使うクレジットカードの利用理由は「ポイントやマイルが貯めやすいから(53.9%)」が1位、2番目に多く使うカードでも同理由が33.3%と2位を占めていることから、ポイントが貯めやすいカードを複数枚所持し、決済シーンごとに使い分けていると言える。

世帯当たりの月平均クレジットカード利用額は昨年比4000円増の5.9万円。未婚世帯は4万円未満と低かった。地域別では、中国・四国、九州圏が4.6万円で最も低く、首都圏が7.2万円で最も高い結果となった。

2014年度の世帯あたりの月平均生活費は18.7万円で、2013年度と比較して1000円減少した一方で、月平均クレジットカード利用額が増加したため、生活費に占めるクレジットの利用割合は、2014年度は30.7%と3割を超え、2011年から上昇している結果となった。クレジットカード利用額は2012年より微増傾向。

電子マネーの保有率は79.3%となり、2011年度の66.7%、2012年度の70.4%、2013年度の72.3%から順調に拡大している。なかでも首都圏においては、保有率が88.7%と9割近くが電子マネーを保有している結果となった。利用業種は、「鉄道・地下鉄・バス」が最多(46.3%)で、次に「コンビニエンスストア」(42.1%)、3位が「スーパーマーケット」(28.3%)となり、電子マネーはとくにスムーズな決済が求められるシーンで浸透してきていることがうかがえる。