米Appleが「iOS 8.3」の一般向け正式版のリリースを前に、パブリックベータ版が提供されるかもしれない。9to5macが本件に詳しい関係者の話として、現地20日に報じた。iOSのパブリックベータ版がリリースされれば、iOS史上初となる。

パブリックベータ版の配布は、正式版のリリース前に、多くの人が利用することで、事前に不具合を発見し、正式版での動作の安定化に役立てる試みのこと。9to5macによると、3月中旬にパブリックベータ版が提供されるという。

パブリックベータ版は、iOSの最新版を先んじて利用できるのがメリットとなるが、あくまでプレリリース版であり、動作が不安定な場合があることを認識しておきたい。iOS 8.3では、CarPlayのワイヤレス接続への対応、中国でのApple Pay対応、新しい絵文字キーボードの追加、Googleの二段階認証などとされる。一連の新機能が日本のユーザーにとって、iOSの大幅な機能向上につながるとは考えにくく、パブリックベータ版が提供されても、メリットとデメリットを考慮したうえで利用するか否かを決めたほうがいいだろう。