鉄道・運輸機構は20日、北海道新幹線の2015年度列車走行試験について発表した。北海道新幹線用車両H5系、新幹線電気・軌道総合検測車「East i」(イースト・アイ)を使用し、4月21日から7月30日まで走行試験を行う。

4月からの北海道新幹線列車走行試験では「East i」も使用される

北海道新幹線新青森~新函館北斗間は2015年度末の完成予定。昨年12月から奥津軽いまべつ~新函館北斗間にて、H5系を使用しての列車走行試験が開始されている。3月1日まで、北海道の冬期間における新幹線車両や地上設備の性能を検証する走行試験が行われる。

2015年度の列車走行試験は、前年度に引き続き土木構造物・軌道・電車線・信号設備の機能確認を目的に実施。試験区間は新青森~新函館北斗間とされ、新青森~奥津軽いまべつ間を中心に、全区間を対象とした試験も行う。

走行試験は期間中(4月21日から7月30日まで)の45日程度実施され、走行本数は1日1往復程度、基本的に夜の走行となる。走行車両にはH5系のほか、「East i」も使用。時速30kmの低速度から時速260kmまで、段階的に速度を上げて設備を確認するという。