米レッドハットは2月17日(現地時間)、OpenStackを使用したクラウドを構築するための基盤の最新版として「Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform 6」の提供開始を発表した。

新製品は、OpenStack Junoリリースをベースとしており、既存のデータセンター内においてOpenStackによる基盤構築を容易にする機能、キャリア間のネットワーク機能仮想化(NFV)デプロイメントを可能にする通信プロバイダーに特化した機能が追加されている。

例えば、プロバイダとテナント両方のネットワークでIPv6に対応し、物理ネットワークとステートレスおよびステートフルモードのOpenStackNetworking(Neutron)仮想ルータにわたるIPv6アドレスの割り当てを可能にする。

また、Cephによるブロックデバイスの完全サポートを含む新機能が、OpenStack Compute(Nova)とOpenStack Block Storage(Cinder)に追加されるため、「ディスクレス」のコンピュートノードと、新規仮想マシンのほぼ瞬間的なブートが実現される。

SR-IOV(Single root I/O virtualization)が、新しいドライバによってサポートされ、ハイパーバイザおよび仮想スイッチのレベルをバイパスしてハードウェア上で直接ネットワーク・スイッチングを実行できるようになる。

新製品では相互運用性を高める取り組みが行われており、Red Hat OpenStack Cloud Infrastructure Partner Networkには、275以上の認定OpenStackパートナーと、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform上での使用を認定された1000以上のソリューションが含まれることになる。