JR西日本は19日、2017年春の運行開始を予定している新たな寝台列車の列車名を「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」と発表した。あわせて食を監修する料理人も発表され、同列車のスペシャルサイトも開設された。

新たな寝台列車は展望スペース付き先頭車2両・客室車6両・食堂車1両・ラウンジカー1両の10両編成で、動力方式にハイブリッド方式(ディーゼル発電機にて発電した電力とバッテリーアシストによるモータ駆動)を採用。定員は30名程度で、当面は京阪神および山陰・山陽エリアで運行予定とされている。

寝台特急「トワイライトエクスプレス」

列車名の「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」は、25年間にわたり親しまれ、今年3月12日の列車をもって運行終了となる寝台特急「トワイライトエクスプレス」の伝統を受け継ぐネーミングに。「みずみずしい風」「吉兆をあらわすめでたい風」の意味を持つ「瑞風(みずかぜ)」に、サブタイトル「TWILIGHT EXPRESS」を組み合わせ、「美しい瑞穂(みずほ)の国に、新しいトワイライトエクスプレスという風が幸せを運んでくる情景」をイメージしたという。

ロゴデザインも公開され、「瑞風」の頭文字「M」を沿線の山並みに見立て、「トワイライトエクスプレス」の象徴とされる天使で吹き抜ける風を表現。同列車のスペシャルサイトでもネーミングとロゴマークについて紹介されており、今後も新たな情報を随時更新予定としている。

新たな寝台列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」では、門上武司氏のプロデュースの下、「食の匠」がメニューを監修。料亭「菊乃井」3代目主人の村田吉弘氏、レストラン「HAJIME」オーナーシェフの米田肇氏が一部の食事を担当すると発表された。ともに西日本を拠点に、国内外で評価される料理人で、「その経験と智恵と技により、恵み豊かな西日本の食の素晴らしさをお届けします」とJR西日本。その他、山陰・山陽エリアで活躍する「食の匠」の協力を得て、同列車ならではの食を提供するとしている。