ローデ・シュワルツ・ジャパンは2月16日、LANポートを搭載した3パスダイオードパワーセンサ「R&S NRPxxSN」シリーズ3機種を発表した。

パワーの正確な測定はますます重要になってきており、あらゆる場所で需要が高まっている。同シリーズは、LANポートを備えることで、インターネットに接続できる環境であれば、外出先からでもタブレットやスマートフォンなどを利用してデータをモニタすることが可能。これにより、衛星システムの地上局や遠隔地など、人が立ち入ることが困難な場所でもパワー測定できる。

具体的には、10MHz~33GHzに対応した3パスダイオードパワーセンサであり、ノイズを低減することで-67dBmから-70dBmにダイナミックレンジを拡張し、業界最速の5万回/秒の高速測定と1万回/秒のトリガ速度を実現している。さらに、LANポートを備えているため、ケーブルの長さに縛られず柔軟に測定できる。また、より正確なパワーを測定する際、平均化処理が最も一般的となっているが、同シリーズは、従来のパワーセンサ「R&S NRP-Z」シリーズに比べ、より高速・高確度に測定することができるため、例えば-60dBmのような微小信号でも±0.1dBの確度を時間を80%短縮して測定することが可能。1万回/秒のトリガ測定では100μsの時間分解能であらゆる信号を取りこぼさず測定できる。

この他、LANポートが搭載されていない「R&S NRPxxS」シリーズ3機種も同時にリリースされる。

なお、両シリーズはすでに販売を開始している。本体価格は「R&S NRPxxS」シリーズが41万9000円(税抜き)から、「R&S NRPxxSN」シリーズが58万円(税抜き)から。

LANポートを搭載した3パスダイオードパワーセンサ「R&S NRPxxSN」シリーズと、LANポートが搭載されていない「R&S NRPxxS」シリーズ