村田製作所は2月17日、920MHz帯無線通信モジュールのアンテナ内蔵タイプ「LBAA0ZZ1BR」とアンテナ外付けタイプ「LBAA0ZZ1BS」において、Wi-SUN Allianceが発行する国際無線通信規格「Wi-SUN(Wireless Smart Utility Network)」に準拠した認証を取得したと発表した。3月から量産を開始する。

同モジュールは、スマートメータとHEMS機器をBルート無線通信として接続することを目的とし、Wi-SUN Allianceの定める規格であるWi-SUN Profile for Echonet Route Bをサポートしている。村田製作所は、Wi-SUN Allianceの設立当初からプロモータメンバーとして参画しており、他社製品との相互接続性についてWi-SUN Allianceの接続試験の場を利用して確認してきた。

また、同モジュールは、小型・低背を実現すると同時に、回路設計を最適化することにより省電力を実現している。これにより、機器の設計自由度の向上と無線通信の省電力化が図れる。加えて、アンテナ内蔵タイプとアンテナ外付けタイプの2タイプがラインナップされており、ユーザーの要望にマッチした提案が可能である。いずれのタイプも920MHz帯域特定小電力無線機器として日本の技術基準適合証明を取得している。この他、ファームウェアをモジュール内に搭載し、ユーザーの機器への導入が容易な仕様を実現している。

920MHz帯無線通信モジュールの(左)アンテナ内蔵タイプ「LBAA0ZZ1BR」と(右)アンテナ外付けタイプ「LBAA0ZZ1BS」