俳優の染谷将太が主演を務め、2013年4月に放送されたドラマ『みんな!エスパーだよ!』(テレビ東京系)が、今年9月の公開に向けて映画化されることが17日、明らかになった。

『映画 みんな!エスパーだよ!』で再びタッグを組む主演・染谷将太(左)と園子温監督 (C)若杉公徳・講談社/映画「みんな!エスパーだよ!」製作委員会 (C)若杉公徳/講談社 (C)「みんな!エスパーだよ!」製作委員会

『みんな!エスパーだよ!』は漫画家・若杉公徳の同名漫画を原作に、『ヒミズ』(2012年)、『地獄でなぜ悪い』(2013年)などで知られる園子温監督が脚本と監督を担当したドラマ。愛知県東三河を舞台に、突如として超能力に目覚めた高校生・鴨川嘉郎(染谷)と彼を取り巻くエスパーたちとの戦いと友情を「バカバカしく、そして、ちょっとエッチ」に描写した。ギャラクシー賞で2013年7月の月間賞、2013年度年間賞奨励賞(ドラマ部門)をW受賞したことでも話題となった。

そして今回、『映画 みんな!エスパーだよ!』としてスクリーンに登場することが決定。園監督はドラマ版について、「ロケハンから衣装、キャスティングまで総監督的な位置でやらせていただき、できることなら全話撮影したかったのですが、仕事の都合上、たくさんの監督に何話かお任せすることになったのが自分の中では残念でした」と複数の監督が担当したことに触れ、「映画版では全て自分で監督できることを嬉しく思っています。頑張りますので、宜しくお願いいたします」と気合十分で挑む。

園監督作の『ヒミズ』で、ヴェネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞し、一躍脚光を浴びた染谷。映画化決定を受けて、「果たして一体どっちの方向にスケールアップされるのか、僕自身、今からドキドキしています」と心境を語り、「きっと皆さんが想像されているよりずっと壮大で、ずっと面白く、ずっとアクションが凄くて、ちょっとだけエッチな超感動作になると思います」と期待を寄せている。

また、現在休載中の原作が『ヤングマガジン』の16号(3月16日発売)から新章がスタートするほか、春にはテレビ東京でスピンオフ特番『みんな!エスパーだよ!番外編 ~エスパー、都へ行く~』が放送されるなど、映画公開に向けて各方面から盛り上げていく。