IPA(情報処理推進機構)は17日、PC利用者5,000人およびスマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイス利用者3,500人を対象に行った「2014年度情報セキュリティの倫理に対する意識調査」の結果を公開した。それによると、インターネット上に投稿経験がある人のうち、スマートデバイス利用者の約27%が悪意ある投稿をした経験があるという。

悪意のある投稿経験がある割合

同調査では、インターネット上に投稿をした経験がある利用者において、「他人や企業の悪口」、「下品な言葉」、「他人の人格を否定する」など悪意ある内容の投稿をしたことがあるか調査した。2013年9月に行った前回の調査と比較し、PC利用者では4.2ポイント減少し22.2%となったが、スマートデバイス利用者では3.4ポイント増加し26.9%となった。

スマートデバイス利用者のうち悪意のある投稿をした経験者に、その理由を聞くと、「人の意見に反論したかったから」が最も多く32.3%だった。前回の調査から最も増加したのは「相手に仕返しするために」で5.4ポイント増の13.2%だった。そのほか、「炎上させたくて」も4.0ポイント増の6.8%となった。

悪意のある投稿をした理由

さらに、投稿後の感情を質問すると、後悔や反省を感じる割合は少なく、「気が済んだ、すっとした」が31.9%で最も多かった。IPAは、インターネット上に投稿したものは、広範囲に拡散し、削除できなくなることがあるため、一時的な感情に任せた投稿をせず、冷静に行う必要があると指摘している。

悪意のある投稿後の心理

(記事提供: AndroWire編集部)