CSRは2月9日、Bluetooth Smartソリューション「CSRmesh」のアップデートとして、暖房、換気、エアコン、ドア施錠、窓のセンサなど多彩な家庭内の各種制御・接続用途に最適な「CSRmesh Home Automation」を発表した。

2014年に発表された最初の「CSRmesh」プロトコルは、照明制御に最適化されていた。今回の「CSRmesh Home Automation」ではこの機能を拡張し、ユーザーがメッシュネットワークに追加したいと考える多様なセンサまたはアクチュエータの制御を実現する。「CSRmesh」は、その構成および制御プロトコルを、同社の「CSR101x」ファミリをはじめとする各種Bluetooth Smartデバイスと組み合わせている。同プロトコルでは、Bluetooth Smartによってネットワーク内の他の機器に送信されたメッセージが、さらに他のデバイスへと順次リレーされる。同プロトコルを搭載した機器は、複雑な設定やペアリング、さらにはルータなどのアクセス機器を必要としない。このことは、エンドユーザーの日常的な使用を想定した場合に重要な要素になる。そして、Bluetooth Smart対応のあらゆるスマートフォン、タブレット、PC、ウェアラブルデバイスから制御できるだけでなく、Bluetooth Smartに対応した照明スイッチやコントロールパネルなど通常のリモコン機器で制御することもできる。

同社が委託した最近の調査によれば、人々の「スマート・ホーム」関連機器やサービスへの関心はますます高まっている。たとえば、回答者の72%が、利用する部屋に応じて自動的に点灯/消灯する照明を求めているという。「CSRmesh」を使用すると、ドアや窓が未施錠のとき、家電が通電されたままのとき、または煙検知器がオフになったときなどに自動的に通知が送信されるものなど、多様なホームコントロールを一括管理したり、特定の作動をユーザー側で管理できるような各種クラウド接続型ソリューションを開発することができる。さらに、「CSRmesh Home Automation」では、チップからクラウドを介してインフラ全体を制御できるので、世界中のどこにいても、家庭内をリモートで制御し監視することができる。

なお、「CSRmesh Home Automation」は、2015年第2四半期初頭にリリースされる予定。また、開発者が製品を迅速に市場に投入できるように、「Home Automation」に対応済みの「CSRmesh」開発キットがすでに用意されている。評価およびソフトウェア開発のための包括的なツールセットで、AndroidとiOSのソースコードも同梱されている。