川崎市とJFEエンジニアリングは2月10日、廃棄物発電を活用した「エネルギー循環型ごみ収集システムの実証試験」の検討に関する覚書を締結したと発表した。

同実験は、ごみ焼却処理施設で発電した電力を、「電池充電・備蓄・交換システム」を利用した電気自動車システムを搭載するEVごみ収集車で活用するもの。

EVごみ収集車用の交換式電池は、自治体の災害対策拠点などの非常用電源としても活用することが予定されている。

川崎市はごみ焼却処理施設などの実証試験のフィールドを提供し、JFEエンジはプロジェクトを総括するとともに、電池充電・備蓄・交換システムの開発を担当する予定。

収集車両などの提供は、日産自動車、極東開発および日産グループ企業のオートワークス京都、オートモーティブエナジーサプライと連携しながら進めていく予定で、平成27年度中の実証試験の実施を目指す。

エネルギー循環型ごみ収集システムのイメージ。左から、「平常時」と「災害時」