「ファンと共に走るレーシングチーム」をコンセプトに、初音ミクGTプロジェクトを展開するグッドスマイルレーシングは8日、千葉県・幕張メッセで開催された「ワンダーフェスティバル2015[冬]」にて決起集会を行い、「GOODSMILE RACING & TeamUKYO」として「SUPER GT 2015」シーズンへの参戦体制をすべて発表した。

左からグッドスマイルレーシング代表・安藝貴範氏、片山右京監督、谷口信輝氏、片岡龍也氏、大橋逸夫氏、河野駿佑氏、小林可夢偉氏、レーシングミクサポータズ・荒井つかさ、山村ケレール、水谷望愛、熊江琉唯

念願の王座奪還を成し遂げた2014年を経て、チャンピオンチームのみの特権となる2連覇を掲げて2015年シーズンに挑む「GOODSMILE RACING & TeamUKYO」。昨年12月に発表されたとおり、今季は慣れ親しんできたBMW「Z4 GT3」から一転、メルセデス・ベンツ「SLS AMG GT3」へと車両を変更する。チーム体制は、エントラント代表に、グッドスマイルカンパニーとグッドスマイルレーシングの代表取締役社長の安藝貴範氏、監督に元F1ドライバーの片山右京氏、ドライバーは谷口信輝氏と片岡龍也氏のチャンピオンドライバーコンビが続投する。

決起集会を行った「ワンダーフェスティバル2015[冬]」のステージでは、これまで未公開だったチームの公式キャラクター「レーシングミク 2015 ver.」の新キービジュアル、デザイナーの草野剛氏が手がけた「グッドスマイル 初音ミク SLS」、新レースクイーンをお披露目。今季のレーシングミクのテーマは「姫騎士」で、イラストはタイキ氏、アートディレクターはコヤマシゲト氏が担当している。さらに、昨年まではグッドスマイルレーシングのメカニックを担当し、今年からグッドスマイルカンパニーのサポートで「FIA-F4」に出場する河野駿祐氏、そして元F1ドライバーの小林可夢偉氏がスペシャルゲストとして登壇し、数々のサプライズに会場は大盛況だった。

エントラント代表の安藝氏は、今季のチームの体制について「いまのパッケージが素晴らしいので、持ち越して2連覇を狙って戦っていこうと思っています」と語り、2連覇を宣言。片山監督も「毎回、優勝争いをしていましたが、昨年は歴史に残るチャンピオン争いだったと思います。年々激しくなるチャンピオン争いですが、今年も肝を据えてがんばっていこうと思います」と気合充分の様子。昨年、雪で会場に来られなかったドライバーの谷口氏は「2年ぶりにステージに立つことができました。2014年は出遅れからのステージでしたが、開幕戦からはカンカンっと来たので、今年も開幕戦から優勝を狙っていきます」と谷口節で会場を沸かせ、相棒の片岡氏も「連覇を目指して今シーズンを戦っていきます」と力強く語っていた。

続けて今季のチーム・テーマ曲「gallop through the world」もお披露目。BIGHEADが作曲を担当した同曲について安藝氏は「音が綺麗で爽やか。すごく聴きやすいです。タイヤのスピード感や伝わる音やエンジンも含まれています」と太鼓判を押していた。そして、サーキットの花「レーシングミクサポーターズ」も発表され、昨年から続投する荒井つかさ、山村ケレール、水谷望愛の3人に加え、ニューフェイスでレースクイーン初挑戦の熊江琉唯の4人がステージに登場。今年のリーダーを務める荒井は、「レーシングミク2015」の衣装で登場し「まさかワンフェスで新コスチュームを着て登場できるとは思っていなかったので、びっくりしました」とはにかんでいた。

今年からF4にドライバーとして参加する河野は「念願のグッスマのイベントにドライバーとして参加できることをうれしく思います。しっかりと結果を残してチャンピオンを目指したい。勝負の年になると思うので、危機感を持って戦っていきたいと思います」と熱弁。そして、観客のどよめきの中、スペシャルゲストとして登場した元F1ドライバーの小林氏は、12年ぶりに活躍の場を日本へ移し、スーパーフォーミュラに参戦することを発表。「12年ぶりに日本に戻ってきますが、スーパーフォーミュラには大きなヒントがあると思っています。残すは結果のみなので、皆さん応援よろしくお願いします」と意気込んでいた。

1/7スケール『レーシングミク2014 EV MIRAI ver.』(発売時期、価格未定)

『figma レーシングミク2015ver.』2015年3月スポンサー募集開始、価格:8000円コース~

『ねんどろいど レーシングミク2015ver.』2015年7月発送予定、個人スポンサー特典

最後に、片岡氏は「このイベントが終わるとシーズンがスタートしたという気持ちになります。メルセデス・ベンツもAMGも『初音ミク』ってなんだろうと思っているはずなので、僕らの活躍でさらに世界中に『初音ミク』を広げられたらと思います」とミクファンには心強いコメント。そして、谷口氏は「2連覇と言っていますが、3連覇のための2連覇としたい」、片山氏は「希望や勇気を持ってチャレンジしていきたい」、安藝氏は「3年ぶりにチャンピオンを取ることできました。2連覇が当初の目標でした。谷口が言うように3連覇、片山が言うように4連覇を取れるよう、V9を目指して続けて行きたいと思っています」と、それぞれに今季への想いを語っていた。