日本モレックスは2月9日、乗用・商用車の過酷環境に対応し、スペース要件の厳しいインラインハーネス用途において従来の1.50mmシステムからの代替が可能な防水コネクタシステム「MXP120」を発表した。

同製品は、1.20mm端子を採用した4.00mmピッチの接続システムで、車載用途で広く用いられている1.50mmターミナルシステムを代替でき、安全対策やハーネス用途で一層の省スペース化が求められる乗用・商用車メーカーに最適なシステムである。また、1.50mmシステムに比べてコネクタインタフェースおよびパッケージサイズを小型化している他、0.64mmシステムと比べ電流容量およびアセンブリの堅牢性に優れている。さらに、USCAR規格に準拠し、小型パッケージサイズながら、最大500V DC/13Aの高電力に対応している。そして、周辺シールを備えたシングルワイヤーシール(SWS)接続システムにより、高圧洗浄にも対応する。加えて、1列4極以上のメスリセプタクルには長シュラウド(4極未満は短シュラウド)を搭載し、嵌合時のコジリによるコネクタオスピンの損傷を防止する。この他、スレリプタクルには独立二次係止め(ISL)、オスブレードコネクタには一次係止め補強(PLR)を採用し、効果的な端子位置決めと端子不完全挿入を検知する。

防水コネクタシステム「MXP120」