キヤノンは2月6日、ミラーレスカメラ「EOS M3」を発表した。従来機のEOS M2に比べ、オートフォーカス速度を最大約3.8倍に高速化した。発売は3月下旬で、価格はオープン。キヤノンオンラインショップにおける価格は、ボディ単体が56,800円、18-55レンズキットが71,800円、ダブルレンズキット(18-55mmズームと22mm単焦点)が85,800円、ダブルズームキット(18-55mmと55-200mmズーム)が96,800円(すべて税別)。

EOS M3 (18-55レンズキット、ブラック)

EOS M3 (ダブルレンズキットの22mmレンズ装着、ホワイト)

EVFは待望のオプション。通常のボディやレンズキットとEVFキットの価格差は3,000円だ

EOS M3は、2,420万画素のAPS-Cサイズセンサーと画像処理エンジン「DIGIC 6」を搭載したプレミアムなミラーレスカメラ。一眼レフカメラに慣れ親しんだユーザーを第1のターゲット層として開発した製品だ。

AFスピードの向上に注力しており、初代EOS M比で最大6.1倍、EOS M2比で最大約3.8倍の高速化を実現。新開発の「ハイブリッド CMOS AF III」により、シーンによってはコントラストAFを併用せず、位相差AFのみでの合焦を可能とした。

撮影モードダイヤルを一眼レフ機のようなスタイルに変更したほか、露出補正ダイヤルや電子ダイヤルをボディ上面に独立配置するなど、中上級ユーザーが扱いやすい操作体系を採用した。その一方で、初心者に向けては「クリエイティブアシスト」機能を新たに搭載。やさしい言葉の撮影設定を選び、その効果をライブビュー画面で確認しながら撮影できる。

上面と背面の操作インタフェース

液晶モニターは3型・104万ドットで、180度のチルトに対応。タッチ操作も利用できる。通信機能はWi-Fiに加え、NFCを搭載した。そのほか、EOS M2からの進化点としては、ストロボを内蔵したこと、オプションとしてEVF(電子ビューファインダー)を用意したことが挙げられる。

「EVFキット」も販売され、キヤノンオンラインショップにおける価格は、ボディEVFキットが59,800円、18-55レンズEVFキットが74,800円、ダブルレンズEVFキット(18-55mmズームと22mm単焦点)が88,800円、ダブルズームEVFキット(18-55mmと55-200mmズーム)が99,800円(すべて税別)となっている。

感度はISO100~12800でEOS M2と変わらず。本体サイズはW110.9×D44.4×H68.0mm、重量は約366g(バッテリーとカード含む)。EOS M2に比べ若干大きくなり、92g重さを増した。バッテリーは新型の「LP-E17」で、撮影可能枚数は常温で250枚だ(CIPA基準)。

180度チルトで自分撮りに活かせる液晶モニター

ポップアップ式の内蔵ストロボは右肩に