富士フイルムは5日、0.06秒の高速オートフォーカスを実現した高級コンパクトデジタルカメラ「FUJIFILM XQ2」を発表した。ブラック、シルバー、ホワイトの3色を用意し、2月26日から発売する。価格はオープン、推定市場価格は45,000円前後の見込み。

ブラック

シルバー

ホワイト

高速画像処理エンジン「EXRプロセッサーII」によって、起動時間が0.99秒、シャッタータイムラグが0.015秒、オートフォーカスが0.06秒、撮影間隔が約0.3秒と、優れた高速性能を発揮する。新機能として、ピントが合っているエリアを最大9点まで自動表示する「マルチターゲット オートエリアAF」を備えた。

ローパスフィルターレスの2/3型「X-TransTM CMOSII」センサーと、F1.8フジノン光学式4倍ズームレンズを搭載。温かみのある人肌、抜けるような空の青色、鮮やかな木々の緑色など、美しい色再現を可能にしたという。レンズの光学性能や特性をもとに最適な画像処理を行う「点像復元処理」により、シャープでリアルな立体感も提供する。

撮影機能「フィルムシミュレーション」には、深みある色合いと豊かな陰影の写真表現が得られる「クラシッククローム」モードを追加した。ほかにも9種類のモードを用意する。「アドバンストフィルター機能」では、ポップカラー / トイカメラ / ミニチュア / ダイナミックトーン / パートカラー / ソフトフォーカスなどを利用できる。

レンズマウント部周辺には、絞りやシャッタースピードなど13種類の項目を割り当てられるコントロールリングを装備。任意の機能を割り当てておけば、リング操作のみで素早く設定を変更できる。Wi-Fi機能も搭載し、撮影した画像をスマートフォンやタブレットにワイヤレスで転送可能だ。

主な仕様は、撮像素子が有効画素数1,200万画素の2/3型X-Trans CMOS IIセンサー、レンズが焦点距離25~100mm(35mmフィルム換算時)の光学4倍ズーム、開放F値がF1.8(広角端)~F4.9(望遠端)、レンズ構成が6群7枚(非球面4枚7面)、画像処理エンジンが「EXRプロセッサーII」、対応感度がISO100~ISO12800。背面の液晶モニタは3型で約92万ドット。

記録メディアは内蔵メモリ(約66MB)のほか、SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I対応)が利用可能。記録形式は静止画がJPEGおよびRAW、動画がMOV(H.264)。動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット(フルHD)/60p。本体サイズはW100×D33.3×H58.5mm、重量は206g(バッテリーとメモリーカード含む)。