米MicrosoftのOffice 365チームは4日、タッチ端末向けに最適化した「Office for Windows 10」のWord、Excel、PowerPointの3種類について、技術プレビューを公開した。「Windows 10」技術プレビューが動くPCとタブレットで利用できる。

Office for Windows 10はWord、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNoteで構成されるが、今回Word、Excel、PowerPointの技術プレビュー版が公開された。

Word for Windows 10

Excel for Windows 10

Word for Windows 10は、閲覧モードでBingを利用してWebにある参照情報を表示する「Insights for Office」などの特徴を備える。Excel for Windows 10ではタッチ操作によるコントロール機能などを特徴とし、PowerPoint for Windows 10はプレゼンスライドの作成と編集に加えて、プレゼンの表示「Presenter View」、リアルタイムに注釈を入れることができる「Ink Tools」などの機能を含む。

Office for Windows 10はPC、タブレット、スマートフォンにインストールして利用できるユニバーサルアプリとなる。ユニバーサルアプリはデバイスの画面サイズに関係なく同じ体験を提供するもので、「One Windows」としてPC、タブレット、スマートフォンで同一のWindowsを提供するMicrosoftの戦略を支えるものとなる。なお、MicrosoftはOffice for Windows 10をタブレットとスマートフォン向けに無料でプリインストールする計画だ。

Office for Windows 10のWord、Excel、PowerPointはWindows 10技術プレビューの「Windows Store」(ベータ)より入手できる。Windows 10技術プレビューの入手は無料だが、Windows Insider Programの加入が必要。

Microsoftによると、スマートフォンおよび小型(画面サイズ8インチ以下)のタブレット向けの技術プレビューについては、数週間後としている。OutlookとOneNoteの技術プレビューについては公開時期を明言していない。

Office 2016については、2015年後半に一般発売を予定しており、詳細は数カ月後に公開するとしている。