日本ライフラインは2月5日、心臓ペースメーカ「KORA100」の薬事承認を取得し、3月より販売を開始すると発表した。

同製品はペースメーカリード「BEFLEX」とともに使用することで、一定の条件下であればMRI検査を受けることができる。また、MRI検査時の強い磁界を検知すると、設定が自動で切り替わり、検査終了後5分以内に通常モードへ復帰する「オートマチックMRIモード」を搭載。検査の前にあらかじめ医師が同モードに設定しておくことで、追加操作なく検査を実施できるため、診療科間におけるスムーズな連携が可能となる。

さらに、胸郭インピーダンスのモニタリング機能により、患者の夜間における呼吸の異常を推測することで、心臓ペースメーカが必要な患者の多くに並存するとされる、潜在的な睡眠時無呼吸症候群の早期発見や治療につなげることができるとする。

「KORA100」は独自機能を備えながらも、世界最小クラスの本体サイズや長い電池寿命を有し、心臓ペースメーカの植込みによる皮膚の圧迫や、電池寿命に伴う本体交換時の感染リスクの低減などを通じ、患者の負担軽減へ寄与するとしている。

KORA100、BEFLEX