トプコンは2月2日、SS OCT(Swept Source Optical Coherence Tomography)と眼底カメラの複合機である3次元眼底像撮影装置「DRI OCT Triton」を発表した。

同装置は、OCT撮影の光源に中心波長1μmのSwept Source(波長掃引光源)を用いており、波長1μm帯光源の高い組織侵達性により、眼底深部の観察や中間透光体に混濁がある場合での観察を容易にする。

また、高品位な波長掃引光源を用いることで断層画像の深さ方向の劣化を低減し、硝子体から網膜・脈絡膜深部まで1枚の断層画像を均質な画質で映し出す。さらに、10万A-Scan/秒の高速な撮影スピードにより、眼球運動の影響を受けにくい高精細なOCT画像の取得を可能にする。そして、撮影光は完全に不可視光であるため、患者が撮影光を目で追うことによる撮影中の位置ずれが発生しにくくなる。この他、カラー眼底撮影、フルオレセイン蛍光眼底血管造影(FA)、自発蛍光眼底撮影(FAF)、デジタルレッドフリーといった眼底写真撮影機能を備えていることも特徴となっている。

これらにより、同装置が研究領域のみにとどまらず、臨床の現場において、その能力を発揮することに期待しているとコメントしている。

3次元眼底像撮影装置「DRI OCT Triton」

OCT断層像(12mmラインスキャン、128枚重ね合わせ)

左からカラー、FA、FAF、デジタルレッドフリーの眼底写真