米IDCが2月2日(現地時間)に公表した世界のタブレット端末市場(2-in-1を含む)に関する調査によると、2014年第4四半期の出荷台数は7610万台で前年同期比3.2%減。急成長を遂げたタブレット市場が初めてマイナスになった。通期では2億2960万台で前年比4.4%増だった。

2014年第4四半期もAppleとSamsungで全体の43%を占める2強状態が続いているものの、Appleは2140万台(シェア28.1%)で前年同期比17.8%減、Samsungは1100万台(同14.5%)で18.4%減だった。トップ5の中では、アジア/太平洋市場向けの低価格タブレットが好調なLenovoが370万台(同4.8%)で9.1%増と唯一出荷台数を伸ばした。また「その他」が3520万台(同46.2%)で36.2%増と伸びた。「低価格タブレットを提供するベンダーの動きは速く、普及帯から高価格帯のAndroidタブレットが今日のタブレット市場に食い込めないため、Samsungが苦戦している」という。

2014年第4四半期の世界タブレット市場、出荷台数(単位:百万)とシェア、前年同期比

2014年第4四半期はマイナス成長になったが、IDCは2015年もタブレット市場は伸びを維持できると予想する。「Microsoftの新OS、より大きなスクリーンのフォームファクタへのシフト、そしてプロダクティビティに焦点をあてたソリューション、ジェスチャー・インターフェイスのような新たな技術の登場が2015年のタブレット市場の成長につながる」とJean Philippe Bouchard(タブレット担当リサーチディレクター)。