ローデ・シュワルツ・ジャパンは、ビデオテスタ「R&S VT」シリーズの新オプションとして、HDMI RX/TX CTS用モジュール「R&S VT-B2362」、およびHDMI/MHL TDAモジュール「R&S VT-B2380」を発表した。

HDMI RX/TX CTS用モジュール「R&S VT-B2362」は、HDMI 2.0で6Gbpsに対応したことに伴い、新しく追加されたHDMIプロトコル認証試験に対応できるビデオテスタ「R&S VT」シリーズのオプションである。同モジュール1台で、6Gbpsのスピードに対応した試験信号の生成と、解析を行うことができる。また、モジュールのリリースと同時に、HDMI 2.0のロゴ認証試験で新たに定義された、HF 1-10(Source TMDS Protocol-6 Gbps-TMDS Bit Clock Ratio)をはじめとするソース試験項目、およびHF 2-5(Sink TMDS Protocol-6 Gbps-Scrambling)と、それ以降のシンク試験項目が追加された。

一方、HDMI/MHL TDAモジュール「R&S VT-B2380」は、コンパクトなサブサンプリングベースのTDAオプションである。優れたコストパフォーマンスと利便性が特徴で、簡単なセットアップにより、HDMIプラグから直接測定を行うことができる。電気的特性試験では、基本的な信号の電圧レベル、タイミングなどを確認し、HDMI機器の回路やポート不具合、ならびに、ケーブルが規格に準拠しているかを測定する。なお、測定は、同社の高周波ケーブルとHDMIテストアダプタ(HDMI TYP A治具「R&S VT-Z2385」)によって、測定対象の機器と同モジュールを接続して行う。測定のセットアップが完了すれば、あとは測定器が自動的に測定対象信号を選択し、アイダイアグラム解析などHDMI規格に準拠した形でTMDS信号測定を行うため、これまでのように試験セットアップに煩わされることがないとしている。