マイボイスコムはこのほど、風邪薬に関する調査結果を発表した。同調査は1月1日~5日、同社のアンケートモニターを対象にインターネットで実施し、1万1,217人から有効回答を得た。

「風邪薬の利用状況」

はじめに、風邪をひいた時の風邪薬の利用状況を調査した。その結果、「市販の風邪薬」を利用する人は48.0%で、過去調査の結果(2003年:61.6%、2010年:59.0%、2012年:53.5%)を見ていくと徐々に減少していることがわかる。

一方で、「風邪薬はほとんど利用しない」人は30.6%で、過去調査(2003年:15.3%、2010年:19.8%、2012年:25.7%)と比べて増えている。なお男性では、年代が低いほど「ほとんど利用しない」人が多い傾向となっていた。

「市販の風邪薬を利用するタイミング」

続いて、市販の風邪薬の利用者に「利用するタイミング」を聞いたところ、「軽い鼻水、せき、のどの痛み、だるさなどを感じる時」が55.4%で最も多かった。次いで、「鼻水、せき、のどの痛み、だるさなどがひどい・つらい時」(39.6%)、「熱がある時」(25.5%)があがった。

次に「市販の風邪薬を選ぶ際に重視する点」を聞いたところ、「効能・効果」(57.9%)、「価格」(42.9%)が上位にあがった。以下には、「形状(錠剤、粉末、液体など)」「成分」「飲みやすさ」「メーカー」が各2割前後で続いた。

男女別に見ると、「効能・効果」「形状(錠剤、粉末、液体など)」「飲みやすさ」では、女性が男性を10ポイント以上上回った。また、風邪薬のブランド別に見ると、「改源」主利用者では「成分」と「副作用の少なさ」、「プレコール」主利用者では「服用回数」を重視する人が他の層より多くなっている。

「市販の風邪薬の使い分け」

「複数の種類を使い分けるか」を聞いたところ、「症状やひいた時期などにより複数の種類を使い分ける」人が28.1%なのに対し、「特定の銘柄を主に利用する」人が54.9%にものぼった。「複数の種類を使い分ける」人は、女性、「ベンザブロック」「カコナール」主利用者に多いことがわかった。

「直近1年間の最頻利用風邪薬ブランド」

最後に「直近1年間で最もよく使用した市販の風邪薬のブランド」を聞いたところ、「パブロン」(17.5%)「ルル」(9.1%)が上位となった。

「パブロン」を支持する理由には、「花粉の時期とか鼻炎薬でパブロンを使っていてよく効くので風邪薬もパブロンを使っています(男性/20歳)」「症状によっていくつかの種類に分かれている。とてもよく効く(女性/55歳)」などがあがった。

一方で「ルル」には、「家族全員で長く使用してきている。副作用などの心配が少ない気がする(男性/48歳)」「子どもも飲めるから、いつもルルを購入します(女性/37歳)」などの声が寄せられた。