ACCESSとボスコ・テクノロジーズは1月28日、ボスコ・テクノロジーズのキャリアグレードの「アプリケーション接続サービス(AP-GW)」と、ACCESSのSDN/Openflow対応次世代スイッチ「AEROZ(エアロス)」の実装を完了したと発表した。2月中旬より、評価用プロトタイプとして通信事業者やデータセンター事業者、大規模サーバーシステムを有する企業を対象に提供する。

「SDN実用化技術AP-GWの研究成果」資料:ボスコ・テクノロジーズ

両社は、2014年10月に、SDN技術でネットワーク仮想化への効率的な移行を実現するソリューションの開発・提供において協業すると発表しており、協業による成果の第一弾となる。

この統合ソリューションを採用することで、通信事業者やデータセンター事業者、企業のシステムにおいて、OpenFlowなどのSDNコントローラと連携するインターネット・ルーティングプロトコルのBGPをAP-GW化。既存インターネットとSDNが混在するネットワーク環境で、導入・運用コストを大幅に低減できるという。

この度のプロトタイプ開発では、SDNのフローテーブル管理と、BGP/OSPF等のルーティングテーブル管理を共存させるCo-table management(SDN/IP共存テーブル管理)技術をAP-GWで実現した。

また「AEROZ」のように、UNIX系OSを搭載している通信機器上で上記AP-GWを動作させるL2-L3プロトコルレイヤの拡張通信処理機能(特にMACアドレスの管理)を実装することにより、AP-GW機能を「AEROZ」上で動作させることに成功。

ルーティングプロトコルであるBGPやOSPFを利用した既存のIPネットワークにSDNの部分導入が容易になるため、SDN利用を大きく促進していくことが期待される。