米Appleは27日(現地時間)、2015年度第1四半期(2014年10月から12月)の決算を発表した。それによると、iPhoneは、出荷台数が約7,450万台、売上高が約512億ドルと過去最高の出荷台数・売上高を記録。それに伴い、全体の売上高が約746億ドル(前年同期比30%増)、純利益が約180億ドル(前年同期比38%増)となり、同社過去最高の売上高・純利益となった。

2015年度第1四半期(2014年10月から12月)の製品別、地域別売上および製品出荷台数

過去最高の売上高・純利益を記録した背景として、iPhoneの出荷台数が好調で、売上も増加したことが挙げられる。iPhoneの出荷台数は7,446万8,000台で、前年同期が5,102万5,000台であったため、前年同期比で46%増加。売上高は511億8,200万ドルで、前年同期が324億9,800万ドルであったため、前年同期比で57%増となっている。

一方で「iPad」は、出荷台数が2,141万9,000台となり、前年同期が2,603万5,000台であったため、前年同期比で18%減少。売上高は89億8,500万ドルであったため、前年同期比で22%下がっている。2014年10月には新型iPadとして「iPad Air 2」、「iPad mini 3」の2機種を発売したが、結果には結びつかなかった形だ。

地域別の売上高では、アメリカが305億6,600万ドル(前年同期比23%増)、ヨーロッパが172億1,400万ドル(前年同期比20%)、日本が54億4,800万ドル(前年同期比8%増)、他のアジア太平洋地域は52億2,700万ドル(前年同期比33%増)と、どの地域も売上高を伸ばした。特に中国は、161億4,400万ドルで前年同期比70%増と大きく伸ばしている。

Appleは、新製品として4月に腕時計型端末「Apple Watch」を発売することを明らかにしており、同社にさらに大きな売上・利益をもたらすのか注目される。