トヨタ自動車は26日、ミニバン「アルファード」「ヴェルファイア」をフルモデルチェンジして発売した。高級セダンに引けを取らない上質な乗り心地や優れた操縦安定性、ゆとりに満ちた大空間を有するクルマをめざして開発され、「アルファード」は「豪華・勇壮」、「ヴェルファイア」は「大胆・不敵」をテーマに、特徴をより際立たせた外観とした。

新型「アルファード G "F パッケージ"」(ハイブリッド車)

乗り心地の面では、リヤの足回りに採用した新開発「ダブルウィッシュボーンサスペンション」が、ボディ剛性の高さと相まって上質な乗り心地と優れた操縦安定性を実現。制振材・吸遮音材の効果的な配置や風切り音に有利な車両形状を追求し、高級車にふさわしい静粛性も達成している。

室内は、フロアの低床化によって全高1,880mm(従来型比マイナス10mm)としながら、従来型と同等という室内高1,400mmの室内空間を創出。サードシートのスライド機構下に148リットルの大容量ラゲージ床下収納、後席までスライド可能な「助手席スーパーロングスライドシート」、カラーLEDがルーフ全体を彩る全16色の「ルーフカラーイルミネーション」など、ひとつ上の心地よさをめざして多彩な装備・機構も取り入れた。

新型「ヴェルファイア ZR "G エディション"」(ハイブリッド車)

また、くつろぎの空間である後席を重視し、シート幅を約100mm拡大した専用シートを採用するなど、後席に乗る人に対しても高い満足感を提供できる新グレード「Executive Lounge」を「アルファード」「ヴェルファイア」の双方に設定している。

先進装備として、ドライバー視線で車両を透かしたような映像を表示する新機能「シースルービュー」を追加した「パノラミックビューモニター」、自動でステアリング操作を行う切返し支援機能などを加えた「インテリジェントパーキングアシスト2」など、世界初という運転支援技術を採用。衝突回避や衝突被害の軽減を支援する新機能を追加した「インテリジェントクリアランスソナー」の設定など、安全・安心技術も充実している。

「アルファード」はロアグリルと一体化して縦に厚みを持たせたメッキ加飾の大型フロントグリルに、リヤコンビネーションランプとライセンスガーニッシュを組み合わせた立体的なU字型の構成などで「豪華・勇壮」を表現。「ヴェルファイア」は縦幅の広いメッキバーのフロントグリルに2段ヘッドランプを噛み合わせ、アンダーバンパーで支える構成とした迫力あるフロントビュー、リヤコンビネーションランプがライセンスガーニッシュを左右から挟み込む構成によるワイドで精悍なリヤビューが特徴で、「大胆・不敵」を表現した。

価格は、「アルファード」「ヴェルファイア」の新グレード「Executive Lounge」が703万6,691円(税込)、その他のグレードは両モデルともに319万7,782~652万2,218円(税込)となっている。

トヨタ新型「アルファード」外観・内装イメージ

トヨタ新型「ヴェルファイア」外観・内装イメージ