文化庁メディア芸術祭事務局は、「平成26年度[第18回]文化庁メディア芸術祭受賞作品展」を開催する。会期は2月4日~2月15日。会場は東京都・六本木の国立新美術館、シネマート六本木、スーパー・デラックス。入場無料。

昨年の会場の様子

同展は、昨年度(平成26年度[第18回])の「文化庁メディア芸術祭」に応募された世 界71ヶ国・地域からの3,853作品の中から選ばれた、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門の受賞作品や功労賞受賞者の功績等を一堂に展示・紹介するもの。

「展示会場」となる国立新美術館 2階 企画展示室2Eでは、「アート部門」優秀賞に選ばれたインスタレーション作品『センシング・ストリームズ-不可視、不可聴』を、札幌国際芸術祭2014で展示された大迫力のスケールのままで体験できるほか、同部門 優秀賞を受賞したメディアパフォーマンス『Nyloid』のパフォーマンスを2月4日~8日までの5日間限定で実施するとのことだ(実施時間は公式ウェブサイト参照。事前申込不要)。さらに「エンターテインメント部門」 大賞を獲得したスマートフォン向けゲーム『Ingress』のAPIを活用した映像空間が出現し、ゲーム中に登場する「Power Cube」のオブジェを展示するほか、同賞 新人賞を獲得したサイクリスト向けアプリケーション『Auto-Complain』の作家が来日し、同展のために特別に制作された"東京バージョン"を使用した街の様子を紹介するということだ。

このほか、「アニメーション部門」大賞の短編アニメーション『The Wound』の上映スペースや直筆スケッチ、ビデオコンテなどの展示、同賞 新人賞の劇場アニメーション『たまこラブストーリー』の代表的なシーンを集めた特別スペース、「マンガ部門」大賞の『五色の舟』の直筆原稿(原画)や原作テキスト、優秀賞『アオイホノオ』の原画や作者の仕事机なども展示・紹介されるとのことだ。

また、「上映会場」となるシネマート六本木(3階 スクリーン4)、国立新美術館(3階 研修室A・B)では、全部門の受賞作品と審査委員会推薦作品の映像53点を上映。受賞作家や監督を招いたトークイベントの開催を予定。さらに「マンガライブラリー会場」となるシネマート六本木(1階 エントランス)においては、今年度のマンガ部門の受賞作品、審査委員会推薦作品の全巻(オンライン作品を含む)を自由に読むことができるマンガライブラリーがオープンする予定となっている。開設時間は10:00~19:00(2月10日は休み、2月15日は18:00まで)。

このほか、「関連イベント」として、海外から来日中の受賞作家が出演するラウンジトーク&ライブパフォーマンスをはじめ、受賞者によるプレゼンテーションやテーマシンポジウム、視覚・聴覚障害者向けのNyloid鑑賞ワークショップ、Ingress講習会、ガイドツアーなどのプログラムが多数予定されている。なお、これらの関連イベントには事前申込が必要なものもあり、プログラムによって申込み方法が異なる。参加希望者は公式ウェブサイトで詳細を確認してほしい。