東日本大震災、および福島第一原子力発電所事故にともない、運転見合わせとなっているJR常磐線竜田~原ノ町間にて、31日から代行バスの運行が開始される。JR東日本水戸支社がこのほど発表した。

415系の常磐線普通列車

同区間は帰還困難地域も含まれることから、現在も列車での運転再開のめどは立っていない。ただし、並行する国道6号線は昨年9月から自由通行が可能となっており、代行バスによる直通運行が実施されることとなった。

代行バスは上り・下り各2便運行される。上りの運行時刻は原ノ町駅6時50分発・竜田駅8時15分着、原ノ町駅16時50分発・竜田駅18時15分着、下りの運行時刻は竜田駅9時35分発・原ノ町駅10時50分着、竜田駅20時10分発・原ノ町駅21時20分着。道路混雑などで時間がかかることも予想されている。代行バスは国道6号線を直通運行し、途中駅には停車しない。竜田駅・原ノ町駅での列車への接続も行わない。

代行バス車内では乗務員が線量計を携帯し、1回の通行にあたっての被ばく線量の測定を行う。内閣府 原子力被災者生活支援チームの昨年9月の発表によれば、国道6号線避難指示地域の南端(楢葉町)から北端(南相馬市)までの42.5kmを時速40kmで通行した場合、1回あたりの被ばく線量は「1.2μSv(マイクロシーベルト)」とのこと。