2015年で生誕40周年を迎える人気特撮TVドラマ「スーパー戦隊」シリーズの最新作となる『手裏剣戦隊ニンニンジャー』の制作発表会が24日、東京ドーム・プリズムホールで行われ、主要キャスト陣が登壇した。

左からモモニンジャー/百地霞役の山谷花純、キニンジャー/松尾凪役の中村嘉惟人、アカニンジャー/伊賀崎天晴役の西川俊介、アオニンジャー/加藤・クラウド・八雲役の松本岳、シロニンジャー/伊賀崎風花役の矢野優花

2月15日より毎週日曜朝7:30の"ニチアサ"枠で放送がスタートする『手裏剣戦隊ニンニンジャー』は、1994年の『忍者戦隊カクレンジャー』、2002年の『忍風戦隊ハリケンジャー』に続く、13年ぶり3作目の「忍者」モチーフで、キャッチコピーは「忍びなれども、忍ばない!」。手裏剣忍法を駆使する若き忍者たちが、この世界を恐怖に陥れようとする牙鬼軍団を倒し、祖父の持つ"ラストニンジャ"の称号を得るために激しい戦いの舞台に踏み出していく。

昨年12月の第一報のとおり、アカニンジャー/伊賀崎天晴役に「第26回 ジュノンスーパーボーイコンテスト」準グランプリの西川俊介、アオニンジャー/加藤・クラウド・八雲役に松本岳、キニンジャー/松尾凪役に中村嘉惟人、シロニンジャー/伊賀崎風花役に矢野優花、モモニンジャー/百地霞役に山谷花純を抜てき。発表会にはこの5人のほか、ラストニンジャこと伊賀崎好天役の笹野高史、天晴と風花の父・伊賀崎旋風役の矢柴俊博も出席した。小さい頃からスーパー戦隊に憧れていたという西川は「家族、血縁関係の戦隊なので、現場の雰囲気は本当に皆仲良くて、家族で作っているような感覚」と撮影現場の様子を伝えながら、「小さいお子さんからお年寄りまで幅広い年齢の方が楽しめるのはもちろん、"忍者"ということから、もしかしたら海外の方にも楽しんでいただけるかもしれません」とアピールした。

この日の発表会には、テレビ朝日の井上千尋プロデューサー、東映の武部直美プロデューサーも登壇し、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』のコンセプトを紹介。まず、井上プロデューサーは、3つのポイントとして「開き直りがすごい」「対象年齢が無限大」「テコ入れがすごい」を挙げ、「『カクレンジャー』は"人に隠れて悪を斬る"と言いましたが、『ニンニンジャー』は堂々と、はばかることなく忍者をやっております」と笑いを誘い、「あえて逆説的に開き直りと言いましたが、清々しいまでの突破力が、現代の閉塞感を必ずや打ち破ってくれるヒーロー像になるのではないかと思っています」と大きな期待を寄せていた。

テレビ朝日の井上千尋プロデューサー

また、井上プロデューサーは、子供たちの熱視線が注がれる変身シーンに「ニンニンニン! ニンニ二ンニン!」という変身音、「ワッショイ! ニンジャー!」と囃し立てるようなロボの召喚音など、本作の"音"を強調。「とにかく音が面白い。及川眠子さんに作詞していただいたオープニングはとにかく熱い。そして、祭ばやし的なエンディングは、踊り出しくなる楽曲。一度聴いたら、絶対に忘れられない音が随所に散りばめられています」と確かな手応えを感じている様子。なお、オープニングは大西洋平が歌う「さぁ行け!ニンニンジャ―」、エンディングは伊勢大貴が歌う「なんじゃモンじゃ!ニンジャ祭り!」。エンディングの振付は、昨年から大ブレイク中のTVアニメ『妖怪ウォッチ』で「ようかい体操第一」の踊りを手がけたラッキィ池田が担当する。

東映の武部直美プロデューサー

続けて、東映の武部プロデューサーは、本作がハリウッド映画のような"トンデモ忍者"であり「お祭ロボ、ドラゴン、楽しい音など、面白いものはなんでもつっこんじゃえ! という精神で、ぶっ飛びな忍者像をお送りしたい」と紹介。忍者アクションについては「バク転や人を回すなど、実際に体で表現するアクロバットアクションに重点をおき、ワイヤーも使いますが、それ以上に人の体でどこまでできるかということに挑戦していきます」と宣言し、特にアカニンジャーとアオニンジャーには、ヒーローのレギュラーが本作初というフレッシュなスーツアクターを抜てきしたという。

そして注目の合体ロボット「シュリケンジン」は、忍者の姿をした「オトモ忍シノビマル」、ドラゴンの「オトモ忍ドラゴマル」、犬の「オトモ忍ワンマル」、ダンプカーの「オトモ忍ダンブマル」、リニアモーターカーの「オトモ忍ビュンマル」という5つのメカがシュリケン合体。これらのメカは「オトモ忍シュリケン」で出現するニンニンジャーの巨大なお伴で、「シュリケンジン」のほか、「シュリケンジンドラゴ」に合体する。

武部プロデューサーは、「今回の5つのメカは、赤は人型の忍者ロボ、青はドラゴンで恐竜、黄色はダンプで車、白は犬で動物、桃はリニアで列車、とモチーフがバラバラ。それぞれが一つのスーパー戦隊で背負ってきたものを全部入れました」と解説。このアイデアは、1990年の『地球戦隊ファイブマン』から25年にわたって特撮監督を務める佛田洋氏の「もう色々やってきて飽きちゃったから、全部いれられないの?」という提案が発端で実現したという。「シュリケンジン」には、「オトモ忍シノビマル」がパワーローダーのようにロボの中心に座って操縦するという新しい試みもあり、武部プロデューサーは「25年分の特撮のノウハウを注ぎ込んでいるのでどうぞご期待ください」と自信をのぞかせた。また、この裏には、動く人型と忍術=武道、かわいい文化代表=犬、車・リニア=日本の技術力、ドラゴン=西洋の文化を持ち込んで良いものを取り入れる"日本文化の良さ"と、クール・ジャパンの想いを落としこんでいるという。

そのほか、牙鬼幻月役に麦人、蛾眉雷蔵役に松田賢二、十六夜九衛門役に潘めぐみといった声優陣も発表されている。会場には、「オトモ忍の召喚」などさまざまな手裏剣忍法を発現できる「忍者一番刀」、シュリケン忍法を発現させるアイテム「忍シュリケン」、妖怪の誕生をサーチすることもできる「ガマガマ銃」など、今後展開される玩具商品も多数展示されていた。『手裏剣戦隊ニンニンジャー』は、2月15日朝7:30より放送開始。

(C)2015 テレビ朝日・東映AG・東映