ANAグループは1月21日、2015年度の航空輸送事業計画を発表した。成田から5路線を開設・増便し、「デュアルハブモデル」をさらに強化する。

国際線における2015年度の航空輸送事業計画

2014年春の羽田空港の発着枠拡大を契機に、羽田は国際線と国内線の乗り継ぎ拠点空港として、成田は主に北米~アジア間の国際線乗り継ぎ拠点空港としてそれぞれネットワークを強化。日本出発便への需要とともに、訪日需要や北米~アジア間の渡航需要の高まりに応える「デュアルハブモデル」を展開した。

2015年サマーダイヤにおいても成田における国際線ネットワークの拡充を進め、国際ハブ空港としてのさらなる機能強化を図るという。6月からは成田~ヒューストン線の新規開設と成田~シンガポール線の増便、7月からは成田~ホノルル線の増便、8月からは成田~バンコク線の増便、9月からは成田~クアラルンプール線の新規開設を実施する。

国際線における新規開設・増便

さらに、アジアの経済成長に伴い拡大する北米~アジア間の渡航需要に応えるため、ネットワークの拡充に加え、北米およびアジアの一部路線において運航機材の大型化やダイヤ変更を行う。ANAが世界に先駆けて運航を開始したボーイング787-9型機は、今春より順次、国際線への投入する。5月以降には羽田~ミュンヘン線、8月以降には羽田~ジャカルタ線への投入を計画している。

また、これに合わせて一部の東南アジア路線において、ファーストクラスおよびプレミアムエコノミーサービスを開始する。成田~シンガポール線(NH801/802便)ではB777-300ER型機の投入に伴い、3月29日からファーストクラスを提供。また、プレミアムエコノミーサービスを中距離東南アジア路線の中でも特にビジネス利用や北米との乗り継ぎニーズが高い、シンガポールやバンコク、ジャカルタの一部路線において提供する。

国内線においては、引き続き需要動向・競争環境を踏まえ、路線便数および運航機材の最適化を推進することで、利便性向上と国内線ネットワークの充実を進めていく。

国内線における再開・増便

国内線における減便・運休

※これらの計画は関係当局への申請・認可を前提としておりスケジュールは予定。都合によっては変更となる場合もある