「早い、うまい、安い」とまさに庶民の味方である牛丼。ただ、そのカロリーは結構高めのようだ

「早い、うまい、安い」という3拍子そろった牛丼は、忙しいビジネスマンや一人暮らしの身にとってありがたいフードだ。だが、炭水化物×タンパク質のコラボレーションは、得てして高カロリーになりがちだ。

しかも、もともとリーズナブルな値段だけに、大盛りにしてもワンコイン前後の支払いですむことが多いため、ついつい大盛りをオーダーしてしまう人も少なくないだろう。

では実際に、一杯の牛丼からどれだけのカロリーを摂取しているのだろうか。国内に広く展開する牛丼チェーン「吉野家」で、カロリーが多いメニューのトップ5を調べてみた。

なお、各メニューのカロリーは吉野家のホームページに記載されている「メニュー別カロリー・栄養成分・アレルギー物質一覧」を参考にしており、2015年1月22日の時点でメニュー情報に記載されているものを対象とした。


1位: 「牛すき鍋膳 大盛」(1,254kcal)

2位: 「牛カルビ定食 大盛」(1,154kcal)

3位: 「牛カルビ丼 大盛」(1,127kca)

4位: 「牛チゲ鍋膳 大盛」(1,068kcal)

5位: 「牛丼 特盛」(1,063kcal)

1位は熟成肉と野菜、豆腐に平打ち麺を煮込んだ鍋に、卵とたっぷりのご飯が付いた「牛すき鍋膳 大盛」となった。鍋スタイルにしたことで、熱々の牛肉や野菜を最後まで楽しめる同メニューは、鍋単品(並盛)でも624kcalと牛丼の並盛(669kcal)とほぼ変わらないカロリーとなっている。

また、吉野家では「ご飯 大盛」が522kcalとなっており、たっぷりとボリュームあるご飯がカロリーの底上げをしていることがわかる。ちなみに、牛丼と並ぶ吉野屋の代表メニューのカレーで最もハイカロリーなのは「牛カレー(旨辛) 大盛」。そのカロリーは907kcalと、「牛丼 特盛」や「牛丼 大盛」(929kcal)などと比べてやや抑えられている。

「日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要」によると、「牛すき鍋膳 大盛」のカロリーは30~49歳の身体活動レベルが低い男性の一日の推定エネルギー必要量(2,300kcal)の半分以上にもなる。デスクワーク中心で、あまり日ごろから動かないサラリーマンがランチに同メニューを食べた場合、夜は意識的にカロリー控えめなヘルシーメニューにした方がいいだろう。

五訂増補日本食品標準成分表によると、ポテトチップスの可食部100gあたりのカロリーは554kcal。一袋の通常サイズは100gを下回ることが多いため、5位の「牛丼 特盛」ですらポテトチップス2袋以上のカロリーを有している計算になる。

おいしくて財布にも優しい牛丼。甘辛く煮られた牛肉とどんぶり飯を一緒にかきこむのはなんとも快感だが、自身の摂取するカロリーのバランスにも注意して食べるようにしよう。

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