「日本の信号、母国のものとくらべて機能性(見やすさなど)はどうですか?」(画像:【コラム】ストックフォト長者への道 第6回より)

世界各国、(数の違いはあれ)見ない国はない信号機。日本国内では高い位置に青・黄・赤3色の信号機が設置されているのが一般的ですが、いざ世界に出ると色の並びや呼び名、設置位置が全然違ってくるんです。

ということで、今回は日本在住の外国人20名に「日本の信号、母国のものとくらべて機能性(見やすさなど)はどうですか?」と質問してみました。

■日本のほうがよい。(ロシア/20代前半/女性)
■日本のほうがわかりやすいし、明るくて見やすい。(タイ/30代後半/女性)
■鮮明で見やすい。(イギリス/20代前半/女性)
■見やすいと思います。(ペルー/30代前半/男性)
■日本のほうが見やすいです。音声もついていてとても効果的だと思います。(スペイン/30代後半/男性)
■スウェーデンは信号がすごく低い位置にあるので、日本のほうが見やすい。(スウェーデン/40代後半/女性)
■見やすく、壊れていることがほとんどないです。(ブラジル/20代後半/男性)
■日本の信号のほうが機能がよいです。(ベトナム/30代前半/女性)

日本がよいという回答群。以前行ったアンケート(「日本の信号、かっこいいと思いますか?」)でも記載したように、日本に電気式信号機が初めて登場したのは1930年です。また高さの話がありましたが、現在は高さ5m前後に設置されている箇所が大半です。回答にもあるようにスウェーデンでは高さ2~3mの標識や信号機が中心ですので、日本の環境はかなり見やすいことでしょう。

視認性の高いLEDランプは2012年時点で普及率約40%と増加中。ブラジルのように手入れの悪い信号機、タイのような手動信号などを見る機会もほぼありません。国の状況によって日本のほうが見やすいという回答になるのもうなずけますね。ちなみに、信号の近くに電灯を建てるなど視認性を高める環境研究も行われており、見えやすさには周囲の環境整備も重要だと言えそうです。

■そんなに変わらないと思います。(トルコ/30代前半/女性)
■ほぼ変わりません。(チュニジア/40代後半/男性)
■あまり変わりません。(台湾/40代前半/男性)
■あまり変わらないです。(アメリカ/20代後半/男性)
■まったく同じです。(アルゼンチン/30代前半/男性)
■同じです。(フィリピン/40代前半/女性)
■同じくらいですね。(韓国/40代後半/男性)
■ほぼ同じぐらいだと思います。(マレーシア/30代前半/男性)
■安全に渡れればいいのであまり意識したことがない。大阪の秒が表示される信号はせっかちな大阪人によさそう。(ドイツ/40代前半/女性)

変わらない、同じという回答。アメリカやアルゼンチンなどは縦型の信号が一般的ですが、日本でも雪国は縦型なのでお住まいの地域では特に変化も感じないのでしょう。興味深いのがドイツの方の回答。日常に関わる公共物は、意識をさせない物ほど整備が行き届いているとも言い換えられますが、まさにそのことを指していると言えますね。

■日本では信号はほとんど丸ですが、中国は車両通行に対して矢印を使っています。歩行者用信号は、緑は歩く人形が表示され、赤は人形が止まります。それぞれ秒数も表示されます。(中国/20代後半/女性)
■日本のは使いにくくて大変危ない。(オーストラリア/40代前半/男性)
■日本は信号機の印が多くてわかりにくいです。(イスラエル/30代後半/女性)

中国の方は違いを記載してくれました。車両用信号に矢印が出るのは、オーストラリアも同じ。日本の青だけの表示はどこか不安にさせるんでしょうか…。

イスラエルなどもそうですが、青から赤になる時に間に黄信号を挟んだり、赤と黄を一緒に点灯させたりする国が意外と多いのには驚きました。海外旅行が好きな方、海外でレンタカーをよく使う方だと、こうした信号の違いもよくご存じかもしれません。国内にいると身近すぎてあまり意識しないものですが、実はかなり奥深い存在なんですよね。