新菱冷熱工業は1月20日、データセンターにおけるサーバー室の温度・気流の状態をCFD技術で自動表示する「空間ビジュアライズシステム」を開発したと発表した。

「空間ビジュアライズシステム」システム概念図

同システムは、自社開発のCFD(数値流体シミュレーション)解析技術を用いて、サーバー室の温度・気流を自動で「見える化」するもの。

サーバーと空調機の運転状況を基にしてCFD解析を行い、サーバー室の温度・気流の状態を一定間隔で自動的に算出する「CFD自動実行機能」により、サーバー室全体に多数の温度センサーを設置せずに温度・風速の変化を継続的に把握することができる。

CFD自動実行機能イメージ

さらに、見える化したデータは自動的に蓄積される「自動レポート化機能」により、サーバー室の問題点が明らかにし、環境改善や将来のサーバー更新工事に活用することも可能だ。

自動レポート化機能イメージ

新菱冷熱工業は、同システムを活用し、これまでデータセンター内サーバーの温度管理や入れ替え、追加、レイアウト変更時の温度・気流管理に課題を抱えている顧客に対し、積極的に提案営業を行っていく。