淡路島出身で女優の宮地真緒が、阪神・淡路大震災の発生から20年を迎えた17日、「1月17日」のタイトルでブログを更新した。

ブログで防災意識向上を呼びかける宮地真緒

宮地は2006年11月21日に同ブログを開設。翌年から1月17日には欠かさず震災への思いをつづり、防災の準備を呼びかけ続けている。昨年は、「防災士」の資格を取得。NPO法人日本防災士機構が「社会の様々な場で減災と社会の防災力向上のための活動が期待され、かつ、そのために十分な意識・知識・技能を有するもの」として同資格を認定している。

2015年1月17日、宮地は「毎年恒例になりますが、今年も書かせてください」という書き出しから、「阪神淡路大震災から20年が経ちました。あの時の揺れる天井、母の呼ぶ声、物が落下する音…未だに鮮明に覚えています」と振り返った。

2007年の投稿では発生時の状況を「淡路島出身の宮地は当時小学5年生。ぐっすり眠っていた宮地は…地鳴りのゴゴゴゴゴ…って音で目が覚めた。『何?』って思った瞬間ドンって落ちる感覚。そして横揺れ。身体が揺れる。近くで聴こえる妹の寝息。(起きろよ!)必死で起こそうとしたけど…起きねーーーーっっ!宮地んちは3階建てで、子供部屋は3階。両親の寝室は2階。2階からは、母の呼ぶ声。『真緒ー!沙弥ー!』って。ちなみに。一番下の妹は、まだ小さかったので両親の寝室で寝てました。今でも鮮明に覚えてる。すごい恐怖」と生々しく伝えた。幸い、宮地の住んでいた地域ではほとんど被害はなかったというが、「こうやって地震によってたくさんの方が亡くなったこと。たくさんの方が家を失ったこと。すごい怖いよね。今までの普通の生活が一変しちゃうんだもん。もう2度とあんな経験したくない。心底思います」。

発生から20年を迎え、「当時小学生だった私は大人になりました。大人になって、改めてあの地震を体験した私ができること。皆さんに伝えること」とつづり、「説得力や知識を得るために、昨年、防災士の資格も取得しました」と取得の理由を説明。そして、あらためて「皆さん、地震に備えていますか?? 地震はいつか来ます。私たちが生きている間なのか、もっと先なのかはわかりません。ただ、いつ地震が起こっても対応できるように備えていてください。防災グッズはもちろんのこと。家具類の転倒、落下防止対策。避難経路や地域の避難場所は確認していますか??」と呼びかけた。

さらに、「身の安全が第一です。それから周りのこと。災害伝言ダイヤル、大事な人との待ち合わせ場所。このブログを読んでくださっている皆さん、今一度大切な人と確認しあってください。少しの心がけで、被害は減らせます」と思いを伝え、この日のブログを「あの日を風化させないように。悲しい思いをする人が少しでも減るように」と結んでいる。